〔WEBぱる裏マガジン〕
■山芋の栽培実験
2010年春から秋にかけて、実験的に育てた山芋の画像を挙げていきます。
目的は、有機栽培や一般的な栽培とは違う方法を試したかったためです。
・ビルの屋上の夏日に耐えられる栽培の仕方
・陽当たりはほぼ日陰で水やりは乾いたら撒く
・肥料はハイポネックスの液体肥料だけ
・土の代わりにダイソーの100円椰子繊維
また、成長の早い作物や根菜の類いは多めの元肥にするのが鉄則ですが、必要最低限の追肥だけでもできるか、も確かめました。
収穫は、通常9/下~10/上ですが、暖かさに任せて11/2、約1ヵ月延ばしてみましたが、これは失敗で、固く水分が少ない山芋となってしまいました。
結論を先に言いますと、手間暇云々の俗説に振り回されることなくシンプルな栽培で可能だが、夏日対策は経験則に基づくノウハウが必須、という結果となりました。
山芋の栽培実験
1.春風―定植
2.梅雨
3.酷暑
4.残暑
5.晩秋―収穫
執筆:中の人
1.春風―定植
実験なので元肥無し、土無しとしましたが、大きくしたい長くしたいのであれば、高度化成肥料を使い、また繊維屑ではなく土で育てるのが正解でしょう。
また最重要である芋の向きを変えることもしませんので、真面目に作るときは途中で向きを変え長い芋にします。
2010年04月30日
毎年、食いかけの山芋をプランタに放り込んでおくと、
発芽する。
真ん中へん
2cmほどの芽。
[仕様]
・東京23区内の雑居ビル屋上
・日中ほぼ日陰
・65cmプランター
・ダイソーの増える土(椰子繊維)
・元肥ゼロ
2010年05月06日
1週間分の雑務を片づけ…
る前に、芋の世話。 といっても、水やりだけ。
う~む、10cmは伸びてる。 まだ葉は出ていない。。。ん?
何か発芽してますね。 残念ですが、こちらは摘んでしまいます。
2010年05月10日
蔓が伸びてハシゴに巻き付こうとしています。
去年もここにグルグル巻きでした。
また新たな芽が。。。二つ入れたっけ?
2010年05月17日
60cmぐらいまでツルがのびました。
こちらは10cmぐらいでしょうかね
どちらも、葉がでません。
液肥の投入。
2010年05月24日
1m30cmを超えました。
下はというと、
巻いて巻いてです。
もう一つの方は、葉が開いてきました。
2010年06月02日
ホントは月末だったのに更新できず。
もう2m超えて手が届きません。 もう片方はと言うと、、、
葉は広がってますが、蔓が伸びませんね。 先っぽをよーく見ますと、、、
変な細胞分裂になっちゃいました。。。 こんなだと、脇から芽が出てくるのに期待ですね。
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2.梅雨
梅雨時期、液体肥料、プランターは、効率面でいうと悪手の見本のようなものです。
しかも土ではなく繊維ですので、水はけが良いというより保持ができません。液体肥料も安くないので出費が嵩みました。
2010年06月07日
変な分裂しちゃった芽は、、、
このとおり、わき芽が出来て伸びてくれました。
隣の長いのはというと、
3m弱まで伸びてしまいました。
もう届きません。
2010年06月15日
昨日撮るまでで今日のアップ。
もうずっと上へ行ってしまいました。
こちらはというと、、、
ゆっくりですね。
2010年06月22日
雨や風が強くなってきたせいでしょうか、
つるが落ちて変に絡まっています。
基本放置なので、放っておきます。
こちらも1mくらい伸びてきました。
久しぶりに液肥をあげました。
2010年06月28日
またなんか上へとチャレンジしとりますね。
もちろん放置です。
こちらはわき芽が本格的に伸びてきました。
2010年07月05日
もさもさしたまま絡んでしまっていますね。
何気に右側の方もずいぶん伸びていました。
わき芽の方はというと、
あまり元気のない伸び方です。
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3.酷暑
7月8月は水やりが多くなりますが、これはマルチングをしないせいです。
毎日毎日水やりしながら、これは馬鹿げた実験だと思わざるを得ません。ほぼ日陰での栽培ですが、そんなことはまったく関係なく水分調整がメチャクチャな時期となりました。
2010年07月12日
雨風強く撮るに撮れない。。。
ピタッと風が止んだ瞬間に撮りましたが、
これ1枚っきりです。
2010年07月20日
もの凄い猛暑です。連休でカラカラなので水やりです。
ん?
んームカゴですね。
いよいよ夏本番ですね。
2010年07月26日
相変わらずの猛暑です。
んー黄化?
壊死班もついてますね。
会社なので、週末水やりが出来ないのでナンです。
この時期は液肥は週1回になっています。
2010年08月03日
お盆進行で慌ただしく、これ1枚。
ムカゴがだいぶできました。
2010年08月13日
お盆の最中ですが仕事です。
ムカゴが大きくなってきました。
ムカゴ御飯までもう少し、という勢いです。
液肥をこまめにあげるようにしました。
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4.残暑
画像ではわかりにくいですが徒長してしまっています。ビルの屋上の夏日はとんでもない陽当たりになるのでそれを避けるために日陰栽培としましたが、これはその代償です。
ただこの実験により、屋上栽培のノウハウ、とくに真夏日の陽当たり対策を得ることになりました。
2010年08月24日
それにしても暑いです。
ムカゴがぷっくりしてきました。
そろそろこちらは食べる頃かも。
弱った葉がこれから増えていくことでしょう。
2010年08月31日
東京は今日ももの凄い暑さです。
日陰ですが、水の乾きが顕著です。
今日も液肥を投入。
わき芽ですね。
そろそろ先端部は枯れてしまうからでしょうか。
2010年09月06日
ひじょうに立て込んできてマズイ展開に。。。
のんきにムカゴ画像撮ってる場合ではありません。
収穫して食べるヒマもない。。。
わき芽が元気です。
人間には相変わらず厳しい残暑ですが、
芋的には、温度は下がりつつあるのでしょうか。
2010年09月13日
なにやら、新しいツルが元気です
葉っぱの色が、あおあおつやつやしています。
ムカゴは収穫して、ムカゴ御飯やマッシュが美味しいです。
2010年10月04日
収穫したそばから、また新しいムカゴができ始めました。
たくさん食べられそうです。
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5.晩秋―収穫
最初に書いたとおり、時期をひと月遅らせたため、収穫したものはイマイチな芋になってしまいました。
ただ、プランターでもそれなりのサイズになった点で言えば、失敗の中にも成功があったと言えそうです。
2010年10月12日
上まで伸びたツルが落ちてしまいました。
元気なのかどうかイマイチわかりません。
古いツルはどんどん枯れてしまっています。
ムカゴの第二陣も増えてきました。
2010年10月19日
元気そうに見えるんですけど、
先端部分はダメですね。
風も寒くなって、ひと月前の猛暑がウソのようです。
ムカゴは、また落ち始めました。
大豆より大きいぐらいです。
2010年10月25日
ここのところの冷え込みに負けてしまっているようです。
根本を見るとそんなではありませんが、
他はこんなです。
いよいよクライマックスです。
2010年11月01日
台風でアウトのようです。
今日は掘り出すヒマなし。
明日にします。
2010年11月02日
収穫です。
カタチはゴツゴツしていびつです。
完全に枯れる前なので、根がスゴイです。
洗うと、しょうがのような黄金色です。
椰子繊維が土代わりなので、すぐきれいになります。
タネ芋部分も残ってました。
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