勘違いでしたらお許しください。
[201705] 先日、大阪在住の著者がたくさんのお土産を携えてやってきました。 「遠くからこんなにたくさん持ってこられて大変でしたね」と労いながら、すべてを受け取って丁寧にお礼を申し述べました。 「いや、まだ2、3、寄るところがあるので…」とかなんとか言ってたような気がしましたが、さっさと受け取り、手荷物を軽くしてあげました。
別れて30分ほど経ってから、突然に悟りました。 彼があのとき見せた寂しそうな顔の意味をです。 「これから回る先が何軒かある」ので、「そのお土産は一部しか差しあげられない」だから「返して~」。 …急に脳みそが沸き立つのを感じました。 私は言われた試しがありません。 将棋の棋士ならともかく、1つの事象からその先に起こるであろう現象を連想して対処するなんてことは、不可能に思います。 「察しがいい」より「勘違い」をまず撲滅したいのですが、これが難しいのです。
目の前で起こっていることをどう判断するか。 想像したことが正解だとは限りません。 むしろ外れて赤っ恥をかくほうです。 死ぬまでに一回くらいは「察しがいい人」と言われてみたいものです。 2017年の年明けから取次さんが相次いで嬉しい温泉旅行付きキャンペーンを実施されましたね。 関わられた書店の皆様、お世話になりました。 今のところ当選の通知はいただいておりませんが、かなりの枚数を応募させていただきましたので、楽しみです。
キャンペーン中は四角い応募券を集める目的もあって、馴染みの書店に毎日のように顔を出し、余計な本まで買わせていただきました。 もともと趣味は読書ですから月10冊以上は読みますし、ほかに仕事柄同じくらいの冊数にも目を通します。 なので応募券はみるみるうちに貯まり、さらに「私のあげる」「私もあげる」とゴミ溜のように集まったのでした。 レジでお金を払い、本を受け取り、応募券をくれるのを待っていると、レジの若い女子店員さんは首をかしげて「まだ何か?」みたいな表情です。
「こういう四角いの、いただけませんか?」と両手で四角い形をつくって問うと、女子店員さんから「ありませんっ!」とキッパリ言われました。 「……??」。 これほどキッパリ言われたら引き下がるしかありません。 応募券がもらえなかったことを理不尽に思いつつも振り返り振り返り書店を後にしたのでした。
翌日になって、変なことに思い当たりました。昨日は2月14日だった。 そんなわけで、今月号もよろしくお願いいたします。(birdtaki)
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