プール
[201407号] 去年の夏、友人から突然「プールに行こう!」と誘われた。 プールと言っても遊ぶプールではない。 競泳用プールだ。 しかし競泳用の水着なんて持ってないし、どこに売ってるのかもいまいちよくわからない。 そもそも泳ぐと言ったって、高校の体育の授業以来泳いでいない。 去年プールに誘ってくれた友人は、この一年間、月に何度か市民プールに通っていたそうだ。 そして今年も私のことをプールに誘ってきたのである。 せっかくのお誘いだし、まずはスポーツショップに連れていってもらった。 ちょうどセールをやっていたので、水着と、帽子と、ゴーグルと、セームタオルを買った。 これでいつでもプール行けますよセットが完成したのである。 友人A(私をプールに誘った子)、友人B(学生時代は水泳部)、私の組み合わせである。 友人AとBはちょうど一週間前にも二人で来ていたので、私だけが久々のプールだ。 コースは25メートルプールで7レーンあって、そのうち4レーンが泳ぐ人用になっている。 どちらも何人か既に泳いでいる人が居たので、その人たちに合わせるペースでゆっくり泳いでみた。 しかし、思っていたよりも全然泳げなくなっていた。 高校に入るまではずっとスイミングスクールで泳いでいたし、高校でも体育では3年間水泳を選択していた。 私は少なくとも泳げるという自信があったのに、こんなに進まないなんて…!と衝撃を受けた。 冷静に考えれば、もう何年も泳いでいないのだから調子に乗る方がおかしいのだけれど…。 プールは着替えの時間も含めて2時間制なので、実質泳げるのは1時間半ぐらい。 25メートルを泳ぐだけでも結構疲れたので、距離としてはそんなに泳いでいないと思う。 プールの天井がガラス張りになっており、その日はちょっとくもり気味だったけれど、水面が天井に映るのがとても綺麗で、背泳ぎばっかり泳いだ。 我ながら単純だけど、のんびり泳いだらとても気持ちよかった。 「泳いだ後のビールはうまい!」とおっさんのような発言をする友人たちと一緒に食べる、体を動かした後のご飯は最高に美味しくて、デザートにはパフェを頼んだ。 おそらく、泳いで消費してきた以上に食べた。 帰りの電車でのんびり座ってうとうとしながら帰った。 程よい疲れと、お酒と、日焼けの少しヒリヒリした感じ…。 夏だ!!と喜んでいたのもつかの間、次の日から2日ほど、筋肉痛に苦しんだ。 最低でも月に一度はプールへ行く、という低い目標で頑張ってみます。(Y)
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