「明るい写真」が苦手

[201508]

書店のみなさま、はじめまして。新入社員の@raと申します。

7月からぱる出版で働いています。

担当は編集、31歳の中肉中背の男で、前職は業界紙で記者をしておりました。

前々職はフリーターです。

容姿は「おぎやはぎに似ている」と言われたことがあります。

小木も矢作も好きなので悪い気はしません。

さて、今回は「僕がなぜぱる出版に応募したのか?」を話します。

もちろん、面接時に志望理由は聞かれました。

しかし、ああいう時に言えることは、いわば公式なオモテの理由。

これから記すのは、たとえ面接で言っても「そう言われてもなあ…」という反応になりそうなウラの理由です。

 

結論から言うと「求人サイトにPR写真がなかった」というのがウラの志望理由です。

オモテが嘘というわけではありませんが、このウラ理由も応募のきっかけになりました。

 

『闇金ウシジマ君』というマンガを読んだことはありますか?

その「フリーター編」において、主人公がバイト情報誌で職探しをするシーンがありました。

彼は、スタッフが笑って肩を組んでいるような明るい職場写真に劣等感を感じ、こう思います。

「俺、溶け込めなさそう」

 

僕は彼ほど内気ではないですが、気持ちはすごく分かります。

みんなが楽しそうな写真ってどうにも苦手です。

同じように思わせる写真に「ジャンプ写真」があります。

みんな「せーの」でジャンプして、空中でパチリ。

躍動感あふれるよい写真が撮れます。

とっても楽しそうで羨ましい。一方で、その現場にいあわせたくないなあ、とも思うのです。

 

30歳過ぎての転職なので慎重に応募は絞りました。

採用条件に心動かされても、写真で思いなおしたことも1回ではありません。

笑顔でガッツポーズなんてされたら、自分みたいなのは怖気づくってもんです。

 

そこでぱる出版です。ぱる出版は、採用条件や仕事内容などの記載だけで、写真は載っていませんでした。

写真がなければ小スペースですむので、掲載料金も安くすみそうです。

でも、「そもそもこの会社は写真を撮られるのが嫌いな人が多いのでは?」と僕は仮定して応募しました。

書店のみなさんの中で、「明るくふるまって写真に納まるのが苦手」という人いませんか?

偏見ですが、広告マンとか証券マンとかより書店員さんの方が、こう思う人って多い気がします。

ぱる出版の社員も僕の読み通り(?)、適度に明るくて適度に暗い人が多いと思います。

少なくとも写真に写る時、誰もガッツポーズはしなさそうです。

いわんやジャンプをや、です。

あー、ホッとする。

 

長々と私的な話を書きましたが、売れる本が作れるようこれから精進したいと思っております。

それではまた。(@ra)

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