幻のジャンプ

[201610]

先日、『こち亀』が最終回を迎えました。

40周年…、大体社会に出て働いて定年を迎えるまで、という時間と同じぐらいでしょうか。

そう思うと、40年間という時間がとても長く感じられます。

そしてそんなこち亀の最終回が掲載されたジャンプの完売。

書店員の皆様もたくさんお問い合わせを受けたかと思います。

こんなに探しても見つからないなんてことがあるのだと、こち亀の偉大さを知りました。

アニメでも実写でも、愛されている両さんというキャラクターはすごいですね。

私は毎週なんとなくジャンプを買い続けているものの、特に月曜日に買うことはなく、週の後半に買うこともしょっちゅうです。

ここ数年は買い逃すことはありませんでした。

ですが、本当に今回はどこを探しても無い。

そもそも月曜日が祝日の場合の土曜日発売というのがネックで、火曜日あたりには在庫が無くなっている書店さんが多い気がします。

今回の場合は、土曜発売に加えて、ちょっと個人的な予定も立て込んでおり、そのうち買えるだろうと思って先延ばしにしてしまっていました。

遊びに行くのにジャンプを持ち歩くのも荷物になってしまうのがちょっと嫌だったのです。

しかしこの考えが甘かった…。

いざ探し始めたら、思い当たる全てのネット書店さんのサイトも、行動範囲の本屋さんも、諦めてコンビニも全部歩き回ったのですが、どこも完売でした。

そして、非情なるジャンプ編集部からの「完売」宣言…。

以前ジャンプを買っていた友人にも連絡を取ったものの「もう今はジャンプ買ってないよ」という返事ばかり…。

昔から読んでいた長期連載漫画が終わっていくこともあり、その度に「ジャンプを卒業しなくてはならないのか…」と思うのですがつい買ってしまいます。

クセみたいなものですね。

好きな漫画が終わっても、他の漫画を読んでいるので、他の漫画の続きがそのまま気になってしまうんですね…。

つまり、こち亀の最終回も気になるのですが、他の漫画の続きもとっても気になって、それが読みたくて探していたのです。

全部の連載が一話完結だったら、こんなことにはなっていなかったのですが…。

そして発売から一週間が経った土曜日、あるミュージシャンが「そういえばこの間のジャンプを買い逃した!」とTwitterに呟いていたのを見掛けました。

それに対してのファンの返信が軒並み「プレゼントボックスに入れておきますね!!」というものばかり。

私も有名ミュージシャンになればジャンプを買い逃したところで「ジャンプ、読み終わったやつで良ければあげますよ!」と貰えたのでしょうか。

なんと図々しくむなしい妄想。

残念ながら一般人の私は泣く泣く諦めて電子版を購入しました。

紙に比べて電子版はやっぱり少し読みづらいので、紙の本がいいなぁと思いました。

私はいつまでジャンプを買い続けるのでしょう…(Y)

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