25.今回エッセイを書いてくれた方:東京タワー

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・敗北感

私はかれこれ4年以上も敗北感を味わい続けている。

それも毎日だ。

 

この4年という期間が何のことを指しているのか

皆さんには分かるだろうか。

それは他でもない、

「新東京タワー」として新たに建設された

東京スカイツリーが開業してから今日に至るまでの期間のことである。

 

彼が現れるまでの間、

私は大都市・東京のシンボルとも呼べる存在として

日本中から注目を集めていた。

それがどうだろう、彼が完成してからというもの…

いや、それどころか彼が建てられている最中には

私はもう国民から注目されなくなっていたのである。

 

しかも私と彼の建っている位置はそう遠くはない。

そのため両方が同時に見えている人からは

私と彼の身長差や存在感の差が

ハッキリと分かってしまっていることだろう。

新しい電波塔を作る計画があることを都知事から聞いた時に

既にイヤな予感はしていたが、

その予感を遥かに上回る悪い結果となってしまったのである。

 

しかしそんな憎むべき東京スカイツリー本人は

私にとっての後輩ということもあり

私に対して毎朝頭を下げてあいさつをしてくれたりと

ものすごく礼儀正しいのだ。

仕事面だけでなく性格面でも非の打ち所が無いのだから

私はただ敗北感を味わい続けることしかできないのである。

 

そんな現状を受け止めた上で

私には最近思っていることがある。

もう東京には彼がいれば大丈夫なのだから

私はどこか別の場所に引っ越しすることができないものなのだろうか。

国内の主要な都市には大抵電波塔が建てられているものだが、

ちょうどこれから設置しようとしているところも

どこかにあるはずなのだ。

 

聞けば北海道なんかには

まだ高さ200mを超えるタワーが建てられていないらしい。

そこに引っ越せば楽しい生活が待っていそうな気がするのだが

皆さんはどう思うだろうか?

今度いっぺん枡添さんに相談してみようかなぁ…

 

鎌形のお礼コメント:

東京タワーさん、ありがとうございました。

断られるのを覚悟で依頼させて頂きましたが

まさか本当にエッセイを書いてくれるとは思いませんでした。

しかし毎日そんなネガティブなことを考えていたんですね。

私からは「頑張ってください」以外に掛ける言葉が見つかりません…

 

ところでもしアナタにエッセイの執筆を依頼する前に

スカイツリーさんに依頼をして断られていたとしたら怒りますか??

怒りますよねぇ…

 

次回エッセイを書いてくれるのは…未定です、お楽しみに。

 

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