連載開始から丸3年を迎えた「エッセイ。但しヒト以外の」は
今回から内容をマイナーチェンジしてお届けします。
というのも今までは
私(鎌形)がエッセイを書いてほしい方のところへ行って
執筆のお願いをするという形をとっていましたが、
実は20回目を超えたあたりから
「ぜひ自分の書いたエッセイを載せてほしい」という旨のメールを
原稿付きで送ってくる方が少しずつ増えてきたのです。
そこで今回からは原稿を送ってくれた方の中から
私が「これは個性的だ!」と思ったエッセイを
毎回ご紹介していきたいと思います。
(その方が私も依頼する手間が省けますし…)
今回は連載初期からこのコーナーのファンだという
郵便ポストさんが書いてくれたエッセイをご紹介します。
・もっと泣きたい
「年を重ねると涙もろくなる」という話をよく耳にするが
反対に僕は最近涙を流せなくなってきた。
なぜかというと、僕に投函される手紙の数が減ってきているため
思わず目にするだけで感動してしまうような内容の手紙と
出会う機会が減っているからだ。
電子メールやメッセージアプリを使って
想いを伝えるのが当たり前になった今、
手書きの手紙を送る人がどんどん少なくなってきている。
なんでも最近ではラブレターの代わりに
LINE(ライン)を使って愛の告白をするのが
当たり前になっているそうではないか。
今や僕の中に投函されるのは
会社の書類やお店のダイレクトメールといった
気持ちのこもっていない郵便物ばかりなのである。
昔はよく、ほんの軽い気持ちで手紙を見ただけなのに
その内容に感動して他の郵便物を涙で濡らしそうになってしまったことが
よくあったものだ。
もうそんな体験をする機会がほとんどやってこないのかと思うと
僕はとても悲しい。
でもこの時期、つまり年末年始だけは今でも楽しみにしている。
メールでのやりとりが当たり前になった現代においても
この時期になるとたくさんの人が年賀状を投函してくれるからだ。
新年の干支にちなんだダジャレが書かれているようなものも多いが
それでもおカタい会社の資料よりは見ててずっと楽しい。
これからどんなに時代が変わっても、
年賀状の文化だけは変わらないでほしいものである。
鎌形のお礼コメント:
郵便ポストさん、ありがとうございました。
普段からお手紙や書類など色々な文章を見ているということもあり、
読んでいてとても感心しました。
しかし人の郵便物をのぞき見していることは
あんまり大っぴらに言わない方がいいと思いますよ。
相手への想いを赤裸々に綴った手紙を送る人が
今以上に減ってしまうかもしれないので…
<原稿募集!>
「エッセイ。但しヒト以外の」では
エッセイの原稿を募集しています。
テーマは何でもOK。
「ヒト以外」の方であれば誰でも応募可能ですので
「原稿」と「お名前」「自分の写真」そして「本連載のご感想」を添えて
どしどしご応募ください!
(ただし掲載されても原稿料は発生しませんのでご注意を!)
【応募先】
kamagata_tsuyoshi☆yahoo.co.jp
(☆を@に変えてください)
次回エッセイを書いてくれるのは…未定です、お楽しみに。
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