・アイツはなぜ高い!?
今年も年始に行われた初競りで「すしざんまい」がやってくれた。
2017年の初競りで最高値を記録したのは大間出身のマグロで、なんでも7420万円もの値段が付いたそうだ。
普通は数百万の値段が付けば十分高いと言われているのだからこれがいかに凄いことなのかというのは俺達にも理解ができる。
それにしても人間というのは何にでも値段を付けたがる生き物だ。
食用の魚や動物はもちろんのこと、ペット用の魚や動物にも勝手に価値を付けてそれを数値化して楽しんでいる。
会ったことのないヤツの悪口はあまり言いたくないが、どう考えてもその最高値が付いたマグロに
何千万円もの価値があるとは思えない。
いったい人間が我々のどこを見て値段を付けているのか、一度魚を買いに来る人間に訊いてみたいものだ。
そういえば父親からこんな話を聞いたことがある。
なんでも人間はマグロの脂身の部分を好んで食べる傾向があって、脂身の多いヤツ、つまりデブのマグロが釣れると喜ぶそうじゃないか。
これが本当だとすれば、その高い値段が付けられた大間のヤツはかなりのデブだったということになる。
我々の世界ではデブのマグロなんて友達からはバカにされるし女には全くモテないというのに、その上、天敵である人間には喜ばれるなんて悪い事ずくめである。
そうだ、ソイツは太平洋でも一番のデブだったに違いない!
もしこの予想が正しかったとしたらソイツは死んだ後になって初めてスポットライトを浴びれたわけだから少し可哀想な気持ちにもなってくるというものだ。
え?そういう俺の値段はいくらだったのかって?
それはここでは秘密にしておこう。
鎌形のお礼コメント:
マグロさん、ありがとうございました。
…ってコレいつ書いたの!?
送ってくれた写真は明らかに死んでるみたいだし内容も釣られる前に書けるものじゃないですよね!!(ちゃっかり値札みたいなのも貼られてるし!!)
内容が面白かったので思わず採用しましたがなんかコワくなってきたのでもう送ってこないでください!
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次回は「修正テープのエッセイ」をご紹介します。お楽しみに。
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