読書はつい後回しにしがちで

[201709]

書店員の皆様、こんにちは。

先月号には、感想をいただきましてどうもありがとうございました!とても嬉しかったです。

今後もゆるく気楽に読めるぱる通信を目指して…(?)今回はこんな本を読みました。

◆ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。(辻村深月著)

母と娘に関して、そして女性同士のなんとも言えない人間関係についての話。
前回の「盲目的な恋と友情」を読んだ時も感じたのですが、今回の登場人物、私が苦手なタイプの人ばかり。
私と同年代の女性たちが出てくるのですが、どこにでも居そうな人たちだけど、身近には居て欲しくない(結婚式呼ばなかったから絶交!とか言う人が出てくるんですよ…)。
ですので読み終わった後は少しぐったり。
でも辻村さんの作品は、後半からぐっとスピードアップして読める感じ。
タイトルの意味は何なんだろう、とずっと思いながら読んでいたのですが、最後の最後、そのタイトルが明かされる時、なんとも言えない気持ちになりました。
それにしても、読む年齢によって感じ方が違う作品だと思います。
もっと違う年齢の時に読んでいたら、どんな感想を抱いていたのかなぁ…。

◆夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦著)

今更すぎるとは思いますが、やっと読みました。
なんとなく、文体が固そうで取っつきにくいイメージだったのです。
でも読んでみたらあら不思議、あっという間に読めました。
とにかく「先輩」の頑張りがすごい。
もはや不憫。
そして「彼女」の行くところ行くところ、色んな出来事があるのです。
そしてそれを彼女は『楽しく』受け止める。
終わり方もほっこりして可愛いんですよね。
こういう話も『オモチロイ』のでいいなぁ、と思いました。

◆風待ちのひと(伊吹有喜著)

こちらは夏の季節に合うとのことでおすすめしていただきました!ありがとうございます。

なんだかドラマを見ているような、そんな作品でした。
主人公の1人である喜美子さんは、めちゃくちゃおいしそうなご飯を作る人で、読んでいてとても「あ~作って欲しい、食べたい」と思わせる描写。
読んでいてちょっとお腹が空きました。
そして作中にグレン・グールドの演奏した曲をはじめ、オペラなどを聴くシーンが出てきます。
せっかくなのでグールドのCDを掛けながら読むという、なんだか優雅な読書タイムになりました。
全体的になんだか暖かくて、少しだけ波乱もありつつ、ほっこりできる話でした。
ちょっと疲れたなー、なんて時に読むのがいいかもしれませんね。

引き続き、ジャンル問わず、文庫で面白い小説がございましたらオススメを教えてください!お待ちしております。

ぱる通信で書く!と意識すると「もっと本を読もう」という気持ちになるのですが、なにせ今は通勤時間にドラクエ11をせっせとやっているわけで。

やりたいことが多すぎて優先順位をつけるのが下手なのが悩みです。贅沢な悩み…(Y)

 

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