今回は京都と広島が舞台の2冊です

[201802]

◆有頂天家族(森見登美彦著)

アニメ化していたのは知っており、気になっていたのですが、見るタイミングを逃していたこの作品。
いまさらですが読んでみました。
私はジブリの『平成狸合戦ぽんぽこ』が好きで、実物のたぬきはともかくとして、楽しそうにワイワイやっているたぬきたちが好きなのですが、有頂天家族に出てくる下鴨家の狸たちは皆とても可愛らしいです。
ざっくりあらすじを説明すると狸と天狗と人間が出てくる話なのですが、狸の一族である下鴨4兄弟は皆それぞれが足りないところを補い合うような兄弟。
そんな息子たちを見守るお母さん。
(と、亡くなっているけど偉大なお父さん)。
そして周りのキャラクターも濃いです。
この作品はひたすら「阿呆」という言葉が出てきて、それは狸だから、とか下鴨家だから、とかもあると思うのですが、とても愉快な「阿呆」っぷりなので楽しめます。
時々シリアスというか、すこし寂しくなるようなシーンもありますが、そうかと思えばお祭りを楽しむように騒がしかったり。
とにかく賑やかです。
森見作品は「夜は短し」以外は有頂天家族しかまだ読めていないのですが、やっぱり京都の街の知識が欲しくなるし、観光したくなります。
文庫本の解説が「「解説」しようとして、途方に暮れている。」という一文から始まるのもなんだか笑ってしまいました。
素敵な解説文だったので、それも含めてお気に入りの一冊になりました。
私も狸になって、色んな人間に化けてみたいなあ。

◆孤狼の血(柚月裕子著)

こちらは以前お勧めしていただいた『地獄の犬たち』より、すこし人情系だということで、教えていただいた一冊です。
ということで内容としては、警察・ヤクザもの~広島編~という感じ。
読み始めて最初は「ヤクザが喋る広島弁は怖いな…」と思い、人情系とは?と思いながら読んでいたのですが、後半になるにつれて、読むスピードが上がり、最後は「あぁ、なるほど…」と納得できました。
警察組織のややこしさとか、相棒という間柄の上司と部下であったりとか、色んな人間模様が渦巻いているようで、登場人物が「人間らしいな」と感じましたし、読後は満足した気持ちになりました。
こちらの本の解説はすごく丁寧にあらすじが書いてあって、やっぱり人によって全く解説の書き方も違うんだなぁとしみじみしました。
人物相関図や、登場人物一覧とかが載っている作品って皆様はどのタイミングで見ていますか?私はまず読んで、たまに一覧のページに戻りますが、半分ぐらいまで読むと戻ることもなく、終わってから「あ、そういえばこんなページあったな」と思い出すタイプです。
でも確認して「あれ、こんな人居たっけ?」とまだ出てきていない人に困惑したりもするので、あのページの扱いが難しいです…。

ありがたいことにおすすめしていただいた本がたくさんありますので、次回もまた感想が書ければなと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。(Y)

 

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