24.孤高の美少女フィギュア

・圧倒的な作家性

見てください。

01

見ましたか。このドールヘッドの作家はトリブレインの桜文鳥さん。

模型好きであればどこかで彼の作品を見たことがあるはずです。

リアルに見えるんだけど、実は完全なフォトリアルではなく、絶妙なディフォルメがされている少女像。

上手いとか特徴的なセンスだとか言う前に、これが圧倒的な作家性です。

・真実味のある少女体型を作る強い意志

氏の作風は、よく「昭和的」と形容されたりします。

いーえ。僕はそうは思いません。

見てください。

02

こんな昭和があるものか。

極端な和風の顔立ちを、真実味のある少女の体型を、猛烈に強い意志で造型しているんじゃないだろうか。

そんな、ちょっとついていけないくらいの情熱を感じます。

こうじゃなきゃいけないんだ、という強い意志があります。

・いわゆる美少女フィギュアとの違い

いわゆる「美少女フィギュア」というワードで想像されるのは、少女の顔と外国人女性の身体をくっつけた理想の女性像のキメラではないでしょうか。

ボンクラ男子が「こんな女の子がいたらいいなー、デヘへ」と想像してる時に脳内に浮かんでいる「都合のいいイメージ」ですわな。

そんな先入観でふやけた脳に圧倒的な作家性が飛び込んできたとき、ヒトは、君や私は「うわーリアルだ! ホンモノだ!」とびっくりしてしまいますが、いや、やっぱりこれは作り物なのです。原型師のイメージの産物なのです。イメージというのは想像力のことです。

薄い体幹、細い足、地味な顔立ちながらキリッとした表情。

こんなイメージをここまでの精度で抱えている人が他にいないだけなのです。

ね、圧倒的でしょ。

03

・好きなアイドルで意気投合

この純和風な顔立ちは、アニメなんかの絵から起こしたものではありません。

ブースにいた桜文鳥さんと好きなアイドルの話をしたんです。

僕は、ももクロの玉井詩織(黄色)やBABYMETALのYUI-METAL(右グローブ)が好きなのです。

眼鼻のパーツが小さくて地味かわいい顔立ちが好きなのです。ここのフィギュアに同じ匂いを感じ取ったのです。

04

案の定といいますか、オッサンふたりして「しおりんいいよね~」「ユイメタルかわいっすよね」と意気投合。

意外だったのは、桜文鳥さんが昔から好きな顔として千秋(ポケットビスケッツ、元”遠藤の嫁”)とおっしゃてたこと。

僕とは年季が違いました。

小作りで地味かわいい顔立ちが好きだから、こういうフィギュアになったんですね。

・比類なき孤高のセンス

いわゆる売れ線の美少女フィギュアってのは「その時に流行ってるアニメのヒロインを上手に作ったもの」になってしまいます。

そこは「どれだけ絵に似てるか」という工業精度がモノサシになってきてしまいます。

独特でワンダーなセンスから離れていくんですね。

05

しかし好きなものを突きつめた先に出会いが生まれることもありまして。

冒頭のドールヘッドは、介護用途にも使われるラブドール用のものなんですね。

フィギュアとラブドールは要求されるリアリティ文法が違うのです。

桜文鳥さんが好きを極めていった結果、ラブドールの企業に発見されたみたいなこともあります。

 

確かで強いイメージとそれを具現化するテクニック。

トリブレインにはここに載せにくいフィギュアもかなりあるんですが、イベント会場やホームページなどでその類稀な作品をご鑑賞いただきたい。

なんなら購入されたい。

各位よろしくお願いいたします。

06
▲架空の特撮ヒロイン、バニー・ララビィとヴァルフォックス
トリブレイン

https://dangorow.wixsite.com/tolibrain

 

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