〈書評〉やーるー ―ぱる通信

[201806]
・・・・・あなたの知らない世界 ぱる出版

書店員の皆様、こんにちは!

今月も、読んだ本をざっくりご紹介します。

・ゲームウォーズ(アーネスト・クライン著)

VRによる仮想世界が生活の中心となった西暦2045年。
その仮想世界OASISの開発者であるハリデーの遺産を探す!という、冒険小説であり、かつ、版権おかまいなし!で、色んなゲームやアニメのキャラクターが豪華共演する夢のある作品です。
映画は一部再現が難しかったようですが、原作小説は名称もそのままです。
小説って自由なんですね。
OASIS内に隠されたキー3つを探し出すために、ハリデーが生前好きだった映画やゲームを研究し尽くすことが必要になりますが、そこに対する挑戦者たちの熱量もすさまじい。
好きなものに対してある程度詳しくなる、というレベルを超えて、登場人物の知識量が凄すぎて圧倒されます。
宝探しは大変なことの連続ですけど、それでもみんな楽しそうにプレイしてるからワクワク感も伝わってきます。
でもどうしても、最後まで読んでも、主人公のウェイドが好きになれないというか…応援したい気持ちになれず。
ここぞというときのひらめきとか、行動力とかが本当にすごいし尊敬できる部分でもあるのですが、なぜか全体的に見るとイラッとするんですよね…。
私だけでしょうか…。

・奇跡の人(原田マハ著)

前回の異邦人と一緒に買った本です。
あらすじを読んで、「ヘレン・ケラーの話?でも舞台は青森?どういうこと?」って不思議に思って気になった1冊。
ヘレン・ケラーとサリバン先生をもじった(?)名前は正直ビックリしましたが、どう進んでいくのかが気になってあっという間に読めます。
時代も合わせているようなので、もし日本にヘレン・ケラーのような三重苦の子どもが居たら、という話ですね。
伝える、理解するということがこれほど困難で、それでも諦めずに立ち向かうことの大切さ…と書くとなんだかアツい少年漫画のようになってしまいますが、これを現実にやったサリバン先生のすごさを改めて思い知るという意味でも、勉強になりました。

・福家警部補の挨拶(大倉崇裕著)

「倒叙ミステリーだからサラッと読めます」とおすすめしていただいた作品です、ありがとうございます!
実写ドラマは見ていなかったのですが、映像でイメージしやすい文体です。
最初に犯行シーンが描かれるので、犯人が追い詰められていく様子は、つられて私もハラハラします…。
4話収録されてるのですが、福家警部補は、もはやエスパーなのでは…!?と思ってしまうぐらい、スパッと解決してしまいます。
ドラマ「相棒」の右京さんの女性版みたいな感じで楽しかったです。

それではまた次号、どうぞ宜しくお願い致します。(Y)

20180604162734392_0001

 

コメントを残す