[書評やーるー] ぱる通信

[201904]
・・・・あなたの知らない世界 ぱる出版へ

書店員の皆様、こんにちは。

前回は弊社の『世界一安全な株のカラ売り』についてご紹介致しましたが、わかりやすい、とPOPの代わりに使っていただいている書店さんもいらっしゃるとのことで、ありがとうございます!

今回はいつも通り読んだ本の感想をお届けします。

●ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎著)

こちらはオススメしていただいた本なのですが、読んだような、読んでないような。
映画も堺雅人さん主演だから見たような気がするのに、どんな話だっけ?となったので、小説を読んで、映画も見ました。
どうやら読んでいなかったようです。
主人公の青柳さんは、やっていないのに首相殺しの犯人として指名手配され、無実を証明することも出来ず、とにかく逃げるのですが、何でこんな目に…?と気の毒になります。
大学時代の仲間、昔の同僚など…、青柳さんを本当に知っていて、冤罪だと分かってくれる人たちが助けてくれるので、そこで救われました。

●火車(宮部みゆき著)

宮部みゆきさんの作品は今まで読んだことがなかったので、読みたいなーと思っていたところで貸してもらった作品です。
平成になってすぐの頃の話なのですが、今でもありそうな事件なので古さは感じません。
失踪した婚約者を探して欲しい、と頼まれたところから始まる話ですが、序盤は割と、何が何なのかわからないなぁと思いながら読んでいたので進みも遅かったのですが、色々と分かってくるにつれてスピードを上げて読めました。
正直ラストの方は、とある人に同情してしまって、とても悲しくて読むのが辛かったので、今すぐ何度も読み返したいような話では無いのですが、印象深い1冊になりました。

●黒い家(貴志祐介著)

ホラーというか、心霊系が苦手なので、「怖い本」と渡されても丁重にお断りをしたかったのですが、一応お化けは出てこなさそうだったので、勇気を出して読んでみました。
心霊系の話ではないはずなのに、読んでいて背筋がゾッとします。
敵(と表現していいのでしょうか)が強過ぎる。
職場での嫌がらせだけに限らず、無言電話や郵便物の開封疑惑という、自宅がバレているのでいつ襲われるかわからない恐怖、そして最終的に敵と対峙した時の「どうやって倒すの?」という絶望感。
つい夢中になって夜中まで読んでしまい、怯えながら寝ることに。
ホラー好きの友人は「ホラーを見ると、家の戸締りをきっちりしないといけないという教訓になるよね」と言っていました。
戸締りだけでどうにかなるものなのでしょうか…?とりあえず、ホラーというジャンルでも、お化けさえ出てこなければ怖くても読める(そして面白い)ということが分かったので収穫でした。

『平成の名作』フェア売り場を見ていると、読んだことのない作品ばかりで、今まで自分は何を読んできたんだ?と不安になります。

自分チョイスだと好みが偏ってしまうので、おすすめして貰えると色んなものが読めて嬉しいです!それではまた!(Y)

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