1.趣味とかかわいいだとか、そんなチャチなもんじゃあねえ
・ワンダーフェスティバルってなに?この夏に行われた模型のイベント「ワンダーフェスティバル2013夏」に行ってきました。 詳細は公式サイト(http://wf.kaiyodo.net/)を見てください。 ワンダーフェスティバルってなに? って人にもわかってもらいたいので、わがままを言って機会を作ってもらった次第です。 こんな外した時期の記事ですし、2月にある「WF2014冬」に行きたくなるようなものにしましょう。
・ハイキングと冬山登山くらい違う(個人の感想です)ワンダーフェスティバル(以下:WF)をプラモデル好きの聖地、と思われては困ります。 もっとこう、厄介なものです。 プラモデル好きのオタクだけじゃなくて、なんか作って人に見せたい、というクラフトマン欲求のための極まった舞台、お祭り。 それがWFです。
手作りやクラフト関係で似たイベントはいろいろありますが、僕の印象で言えばハイキングと冬山登山くらい違うというか、WFに出品されるガレージキットはそれくらい魂の込められ方が違います(個人の感想です)。 手作りクラフトには「手作りならではの味わい」とか「かわいくてほっこりする」って類のあったか~い価値観があると思ってるんですけど、WFを覆う空気はなんか違うんです。 熱気というのも違う。 緊張感、かな。 「手作りの風合い的ぬるさ」から逸脱した過剰さがあるわけです。
・「趣味なんだから自己満足でいいじゃん」じゃねーよ「あの模型が欲しい」。 だけど売ってない、または売ってるものじゃ生ぬるいし物足りない。 だから自分で作っちゃいました。 大雑把に言うとこんな空気。 見る目の厳しいオタクが、自分が欲しい高品質な製品を自分らで作っているわけです。 ハンパな出来やぬるいディテールで満足するわけがないんですわ。
よく「趣味なんだから自己満足でいいじゃん」という言い方がありますが、採算も納期もかなぐり捨てて、好きをエネルギーに突っ走ってる趣味でしか行けない高さってものがあるんです。 自己満足、すなわち自分で満足できるレベルが、商品として成立するとこよりも高いわけです。 そこには「趣味だから」っていう自分への言い訳や甘えがない。 真の意味での自己満足があるからWFが好きなんです。 ・業の深いディーラーたち幕張メッセという巨大な会場。きらびやかな企業ブースが三分の一くらい。 もちろんイベントの主役はこの個人ブースに居並ぶ業の深いディーラーたちです。 この連載では、僕がグッときたディーラーを何回かに渡ってご紹介します。というか書くから読むといいよ。
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