その12「断コーヒー(継続中。2年目)」
・なんか無理してるなー自分断酒に続いて取り組んだのが断コーヒーだ。 こちらは結局1年くらいしか続かなかった。
断コーヒーのきっかけになった胃のポリープがなくなったことも理由だが、やはりお酒と違って毎日のことなので、やめることでそれなりの代償はあった。 起き抜けの1杯。 会社に着いてからほっと一息つく1杯。 食後の1杯。 残業中自分を奮い立たせるための1杯と、それらすべてを別の何かで補わなければならない。
ミルクティー、お茶、ジュースといった飲料に加えて、タブレット、ガムなど、さまざま試してみるものの、なんか無理してるなー自分、という感覚が拭えなかった。
そして、断酒のときと同様、やはり客先で淹れてもらったり、人におごってもらったりすると、最初こそ断るようにしていたものの、次第にそれに口を付けないという選択肢は僕の中でかなり厳しいものになっていった。
断ることそのものがストレスにつながってしまっていたわけだ。 ・なくても生きていけるけど、あったほうが何となくうまくいくかくして、私の短い断コーヒーという習慣は幕を閉じた。
酒もコーヒーも人間関係の潤滑油だ。 なくても生きていけるけど、あったほうが何となくうまくいく、ということが、実際にやめてみて理解できた。
当たり前に飲んでいた頃には感じ取れなかったその重要性を今かみしめながら、私は今日も甘いカフェラテを口にする。 明日は健康診断だというのに……。 以上。
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