29.今回エッセイを書いてくれた方:オランウータン

オランウータン_R

・福利厚生について

オ、オレは動物園に勤めているオランウータンだが

今ある悩みを抱えている。

それは休憩時間を有意義に過ごせないことだ。

 

オ、オレタチは動物園で毎日

朝の9時から夕方の5時まで働いていて、

その間には60分の休憩時間がある。

全員が檻から離れると誰もいなくなってしまうので

昼頃になると順番に休憩をとるわけなのだが、

その時間を過ごす休憩室の備品に不満があるのだ。

 

ひとつ目の不満は電子レンジが無いことだ。

これではオ、オレが家から持ってきた弁当を

冷えたままで食べなければならないではないか。

コンビニに弁当を買いに行けば

そこの電子レンジを使うことはできるが、

コンビニ弁当は高いし、貴重な休憩時間を

コンビニを往復する時間に使うのは非常にもったいないので

できればそんなことはしたくない。

 

ふたつ目は休憩室にウォーターサーバーが設置されていないので

水を飲むのにもお金がかかるということだ。

代わりに飲み物の自動販売機は置かれているが

スーパーやドラッグストアで買った方が安く済むので

オ、オ、オレはそこでは買わないようにしている。

 

また、お湯を使う人のために電気ポットは置いてあるが

サイズが小さく一度に温められるお湯の量が少ないので

カップラーメンを食べようとした時に

入れたい量の半分くらいしかお湯がなく

とんでもなく濃い味のラーメンを食べさせられるハメになったことも

何度もある。

 

そして極め付けは冷蔵庫だ。

冷蔵庫のサイズが動物園で働いている人間と動物の人数に対して

明らかに小さいので、中はいつも飲み物でパンパンになっている。

そのためペットボトル1本がギリギリ入るくらいの

狭いスペースを常にミンナで取り合っているのだ。

だからオ、オ、オレは最近では冷蔵庫を使うのもやめて

いつもぬるいお茶を飲みながら常温のお弁当を食べている。

 

オマエタチの職場でもこんな風に

「労働者想いじゃない休憩室」で休憩時間を過ごしている人も

多いのではないだろうか。

職場の責任者には休憩室の居心地が

午後の仕事の成果に大きな影響を与えるのだということを理解して

もっと福利厚生のことを考えてほしいものである。

 

鎌形のお礼コメント:

オランウータンさん、ありがとうございました。

なるほど、私も会社で働いてた頃は

休憩室の狭さや居心地の悪さに悩まされたものです…

 

…それにしても主語がオカシイ!

なんでまともなことを書けているのに

主語が「オレタチ」とか「オマエタチ」なの!?

なんか上手く「オレ」が言えないっていう野生児キャラ的な要素を

文章で表現しようとしてるし!

無理に主語だけでキャラクターを出そうとしているので

違和感が半端じゃなかったですよ!!

 

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次回は「チーターのエッセイ」をご紹介します。お楽しみに。

 

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