1.カフェやレストランで見つけた機器 – クアラルンプール、マレーシア

・便利な呼出ボタン

東南アジアのカフェやレストランでは意外とスタッフが充実していて、気軽に何でも頼めるけれど、言葉が通じなくて困る人が多い。

どうにかして声をかけたいが、使い慣れない英語を話すのが、なんか照れくさいところがあるという方もいるのではないでしょうか。

日本では客にセルフサービスをさせて人件費を節約している飲食店が多いけれど、マレーシアのクアラルンプールで見つけた便利な呼出ボタンがこれ。

1a呼出ボタン
お客の目的別に押すボタンがあって、水がほしいのか(WATER)、会計したいのか(BILL)、その他の呼出しなのか(CALL)に分かれている。

実はこれは客のためというよりも、店のスタッフ側が働きやすい、言わば従業員のために開発された機器というのが正解だろう。

スタッフがいちいちテーブルまで行って、客が「水を欲しい」とか「会計してほしい」と言ったときに、キッチンの片隅に戻ってポットや注文書を取りに行く、二度手間にならないためのシステムである。

 

・カスタマイズがデフォ

日本以外の国はかなりカスタマイズが行き届いていて、ハンバーガーやサンドイッチのファーストフード店でも、「マヨネーズは抜いてくれ」とか、「オリーブはなしで、その分トマトを増やして欲しい」とか、細かい注文をする人がいる。

また、東南アジアのアイスミルクティーなども、「甘さ控えめで」とか、「通常の半分の甘さにして」といったことをよく耳にするので、客のためにはかなり細かな注文に応じているので、本来客が単純に求めているサービスを満足させている。

こうしたことから、スタッフのほうも合理的に働いてほしいと考えられていて、こうした機器を使ったシステムができている。

 

とは言っても、CALLボタンを押して、「フォークを落としたから持ってきて」とか、「グラスを倒しちゃったからナプキンを持ってきて」といった特別な状況には当てはまらないので、その場合はスタッフの対応に委ねることになるでしょう。

しかしそれはそのスタッフ個人次第の場合もあるでしょうし、マニュアルどおりに行動するかもしれません。

 

さて、日本でこれを導入してみたらいかがでしょうか。特に外国人の観光客のために、この形式の呼出ボタンは、必要かもしれません。

水(テーブルに置いてあれば不要)、オーダー、オシボリ(緊急事態)があればいいかもしれません。

マニュアルどおりに対処することは大事ですが、その際にスタッフの行動にやらされている感があると、外国人から「ロボットのような人たち」という印象を植え付けやすいので、いかに「心のこもったサービス」ができるかが、そのお店の好印象をもたらすでしょう。

もっとも日本の居酒屋のようにタブレットでオーダーして持ってきてもらうだけというのも、外国ではないだろうから、こちらはわが国のアイデアと技術を活用しているわけなので、彼らからしてみたら「日本はとても合理的だ」という印象にはつながっているでしょう。

 

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