3.僕と沖縄語

・本土の人なのさー

どうも第一回と第二回は、はりきって書きすぎた感があるので、第三回は怠けるのではなくて、シンプルにもう少し手短に今住んでいる沖縄のことについて書いてみたいと思う。

僕はここ沖縄で数ヶ月前から、カフェキッチンルーベンを開いたのであるが、、、さて皆様とつぜんですが、沖縄とは日本なのでしょうか?

「もちろん」と多くの人が答えるでしょう。

無論沖縄はれっきとした日本である。

しかし、しかしです。

やはり沖縄は琉球なんだなーと思うことが多々ある。

まず沖縄の人は本土の人に対して「日本の人はね」とか言ったりするのだ。

僕は心の中で、「えっ、自分も日本の人でしょ」とか思ったりするけど、もちろんあえて言いはしない。

まあ後は、「ナイチャー」とか「本土の人」とか言われる。

ある人には「薩摩の人」とか言われた。

沖縄から見たら、日本全土が薩摩の方の人達ということになるのだろうか。

それはもちろん、長い間薩摩藩(今の鹿児島)に支配されていたということが影響するのだろう。

だからなのか、沖縄の人の中には今でも薩摩に対してよい思いを持っていない人も多いようだ。

サツマイモだってもともとは、フィリピン経由で中国に伝わり、1597年に宮古島、1607年に琉球へ 伝わった後に薩摩に伝わったのであるから、サツマイモって言うくらいなら、琉球イモとか宮古イモと言った方が正しいくらいなのだと思っている感もある。

かくいう僕も父が鹿児島の出身だったりするのだが、そんなことは沖縄社会に溶け込むのにいらぬ「気まずさ」が発生する恐れがあるので、いつも僕は自己紹介するときに、「横浜出身です!!」なんて言うてやりすごすのである。

別に嘘ではないのだ。

うーん、こんな事を公開しても大丈夫だろうか、、、まあ、もともとお爺ちゃんは鹿児島といっても屋久島の田舎出身なので、堪忍して欲しいものである。この屋久島のせいか僕たち兄弟は鬼のように眉毛が濃い!!鬼の眉毛が濃いのかどうかはともかくとしてである。

僕は三人兄弟なのであるが、三人の中ではちっとだけ洒落っ気があるので、眉毛を少し剃って整えて、細くしているのであるが、、、、それでも学生時代は何のはばかりもないクラスメイトから「じゅんの眉毛、海苔だな」と言われていた。

もちろん、僕は心の中で「これでも剃ってんだけどなー」と思っていた。

僕の残りの二人の兄弟は、剃ったりなんかしないもんだから、海苔眉毛街道まっしぐらである。

うーん、話がそれている。手短に書く予定なのに、、、、

とにかく、ここの人達は言葉も全然ちがう!!もちろん若い人はテレビの影響もあり、普通に標準語を使うのであるが、年配の方たちの話は全く分からない!!

そんなー大げさなと思うかも知れないが、100%分からないのである!!目の前で大きな声ではっきりと話しているのにも関わらず、、、一言も聞き取れないのだ。。。

これは結構ショックである。

若い人達の間でも方言が全くないわけでもない。

有名なのが、語尾に「さー」をつけるやつである。

別に皆が卓球選手というわけでもない。

これは僕も最近気がつかないうちにうつちゃっている気がするさー。

3

・自己宣言型の話し方とは

もう一個不思議なのが、宣言型の文章である。

たとえば友達の家などに言って、目の前にみかんがあると、「みかん食べましょうね」と言って一人で勝手に食べてしまうのである。

これから、自分が今からみかんを食べるぞと言う宣言である!!

他には、お客さんの家から帰るときなどに、「そろそろ帰りましょうね」などと言う。

これは自分ひとりが「そろそろ帰りますね」という自己宣言の意味で言っているのであるが、僕たちなどは、一緒に帰らなければならないのかと戸惑ってしまう。

うちのお店にくる人も来てすぐに「トイレ借りましょうね」と宣言する。

これは、僕が通っている教会の牧師先生が説教の冒頭に言っていた笑い話なのであるが、教会では誰も笑っておらず、僕と妻だけは大爆笑であった。

現地の人達は自分たちの話し方に慣れ親しんでいるので、当然のこと何の違和感もないようなのである。

それ以降、僕と妻はこの自己宣言型の文章が大好きになってしまい。いつもお互いに自由に宣言しあって遊んでいる。

「お菓子食べましょうね。」と言って自分一人でお菓子を食べ始めたりする感じである。

やってみると意外と面白いのであるけど、上手く伝わったであろうか。

関東の皆もこれからは是非、「トイレ借りてもいいですか?」という許可を求める型ではなく、「トイレ借りましょうね」と宣言してみてはいかがだろうか。

とにかく、沖縄は日本には違いないのであるけれど、大和ではなかったりするし、独特の大らかで素敵な文化をもった地域なのである。

とにかくとにかく、沖縄に遊びに来るときには、是非カフェキッチンルーベンにもお越し下さり、僕の独り言を生で聞いてやって欲しい。

 

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3 Comments

  1. Pingback: 沖縄カフェ店主の「ヒマだもんで~」

  2. ターミー

    こんにちは
    先週、夫と一緒に 初めてランチでお伺がいした者です。
    なかなか雰囲気もあり落ち着けるし、食事も美味しかったです。

    ところで、
    この「~しましょうね」は、よく話題になります。
    沖縄に生まれ育った私たちにとって、何の違和感もありません(*^。^*)。でも自己宣言型という表現、ピッタリです(*^。^*)
    この言葉 気に入って下さっているようで、良かったです。

    ただ私の周りには、他府県を日本と言ったりする人はいないンですけどね。(*^。^*)

  3. 純二

    ターミーさん!!

    こんにちは
    お店で会っているとのことなのではじめましてではないですね。
    このコメント欄にコメントして下さったのは
    ターミーさんがはじめてです
    とても遅くなりましたが、今気づきました。

    好き勝手に書いていますので、正確ではない情報もあるかもしれませんが
    ご容赦ください。
    そしてまた、いつかカフェにあそびにきてください!!

    純二

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