1.面倒がないのがボランティアツアー

 ・「ボラツアー」があった

2011年3月11日の東日本大震災。

何かしなければと思っても、実際に現地に行き、災害復興支援のボランティアを行った人よりも、「ボランティアをしたいけれど、どうしたらいいのかわからない」という人のほうが多いのではないでしょうか。

 

私は2011年6月に初めて岩手県陸前高田市に行き、9月に宮城県南三陸町、10月に福島県南相馬市と南下し、11月と12月と連続して南相馬へ、2012年と2013年も南相馬に通い、がれき撤去、草刈り、被災家屋の清掃などをしています。

2012年は南相馬に行くと一週間ぐらい滞在することが多かったため、トータルでは30日以上ボランティアをしていました。

 

最初にボランティアに行こうと思ったのは、友人が勤務先のある地域で募集していた岩手県大槌町へのボランティアツアーに参加したと聞いたことがきっかけでした。

初めて「ボランティアツアー」というものがあることを彼から聞いて知ったのです。

 

「自分で現地まで行き、宿泊場所を探すのは大変そう」だし、ボランティアとは何をするのかもわからない……。

「ツアーならば面倒がないかな」と思い、ネットで検索して申し込みをしたのが2011年6月の月曜日か火曜日。ちょうどその週末のツアーに参加できました。

訪れたのは、「奇跡の一本松」で有名な陸前高田市。テレビの報道でよく名前を耳にしていたので、ここに行こうと決めました。

 

・物見遊山でもいい

最初はボランティアをしたいというよりも、被災地を自分の目で見てみたいという気持ちのほうが強かったです。

せっかく行くのならば、復興支援に役立つことをしたい。

2011年6月にも被災地を見て、観光をするというツアーもありましたが、スポーツをして体を鍛えていることから、力仕事のほうがいいとボランティアツアーを選びました。

 

ボランティアというと、がれき撤去といった力仕事を想像する人も少なくないと思いますが、実はいろんな作業があります。

体力がある人は体力が必要な作業、体力がない人は軽作業ができるのです。

 

「ボランティアをしよう」と私が最初の一歩を踏み出せたのは、以前に2泊3日の農業体験「沖縄のさとうきび刈り体験ツアー」に参加したことも大きかったです。

お金を払って「キビ刈り」を体験するツアーに参加したと、沖縄の人に話すと驚かれましたが、沖縄に何度か通っているうちに、キビ刈りがしたくなったのです。

 

大変な作業だと聞いていたので、その準備として実家の庭を開墾、畑をつくって臨みました(体験ツアーに参加した翌年、沖縄在住の友人の紹介で、キビ刈りをしてお金をもらうアルバイトをしました)。

 

参加者のほとんどが1人参加で、半数以上が女性。

日ごろ体を鍛えていない人が多く、日差しが強い中の農作業で疲れる人や、民宿や集団活動に不慣れな人も目立ちました。

お金を払って体験するツアーは、興味本位でいいんだと知りました。


バスの中から陸前高田の被災地を撮る。東日本大震災から3カ月後の2011年6月は、震災の爪痕がいたるところで見られた。

 

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