5.そして、新境地の発見へ

・ためらいない処分には理由がある

なにかを作る趣味というのはどうしても材料の在庫が増えるものです。

結婚した後でも僕が模型を買い続けられたのは、妻がこういった趣味に理解があったお陰です。

手芸趣味は毛糸を大量に抱え込むものなんです。

 

思い入れも深く、僕の大事な可能性でもあったプラモデルを大量に処分したのは、引越しがきっかけでした。

ちょいと狭いアパートに越すことになり、今度はさすがにどう考えても収納できないのがわかっています。

そもそも一生かかっても作りきれない量のプラモデル置き場に家賃を払うのはバカげた話です。

そしてこれはガンプラの特殊事情なんですが、基本的にいつでも買えるんです。

滅多なことで絶版しない、珍しい商品なんですよ。

しかも、同じモビルスーツ(いわゆるロボットです)をバージョンアップして、いまだに新作を出し続けているんです。

改訂版の連打です。

ガンプラの商品力ときたら尋常じゃないです。

処分にためらいがなくなったのがわかっていただけるでしょうか。

 

引越しのまえに、ガンプラ以外の再販のかからないプラモ、いただきもの、限定版などを残して、中古屋に売り払うことにしました。

あまりにもかさばるので、訪問買取をしてくれる業者に相見積もりを出し、便利そうなところで決定。

買取査定はもう痺れるくらい低いわけですが、カメラ量販店のポイントで買ったものが多いので損した気持ちもあまり持たずに済みました。

 

・作るんだったらなんでもいいじゃん

わりとあっさり悟った感じなんですが、これには新境地の発見があったのです。

僕は、作るのが面白くて模型やってたわけです。

で、作るんだったら素材はなんでもいいってことに気がついたんです。

粘土こねてフィギュア作る人もいます。

植物や金属や動物の骨などの異素材を組み合わせてとんでもない作品をこしらえる造形作家もいます。

模型趣味の世界には、欲しいものが無いなら自分で作る、という精神があります。 ガレージキットスピリットというやつです。

SANYO DIGITAL CAMERA
それから、ジャンルとしてミキシングビルドというものがあるんです。

市販プラモデルの部品を組み合わせてそれなりのメカをでっち上げるのです。

『スターウォーズ』に出てくるメカなんかそういうふうに作られています。

いまはそっちのほうが楽しそうに感じるんですね。

必ずしも箱詰めの市販キットじゃなくていいんです。

もちろんミキシングビルド用にもぎ取ったプラモの部品がクリアケースいっぱいに詰まっています。

もうなんだかぜんぜん反省がないよね。

 

反省なしといえば、この7月に欲しいガンプラが発売されましたし、もちろん買いました。

あれだけ処分したのにまた買ったんですよ。

だってコイツの発売を、僕は、18年、僕は18年待ってたんです。

すげーかっこいいんですよ。ええ。

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  1. Pingback: 私はいかにしてガンプラを積み上げそしてそれを処分するに至ったか

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