第1話コツコツと、来たるべきチャンスに備える

2017年3月28日。2018年ロシアサッカーワールドカップアジア最終予選タイ戦。

この前の最終予選UAE戦で約2年ぶりにレギュラーを手にし、勝利に貢献した川島永嗣選手。

過去2度のワールドカップに正ゴールキーパーとして出場した川島選手も、ここ数年は代表でも所属クラブでも出場機会が激減するなど、不遇の時期を過ごしていました。

しかし、絶対負けられないUAE戦では完封勝利に貢献し、タイ戦においては、試合終了目前に与えた相手のPKという決定的なピンチに、見事なセーブを見せました。

ガッツポーズをする川島選手をテレビで見て、私は目頭が熱くなりました。

代表のみならず所属クラブでも「第3のゴールキーパー」という立場から出場機会に恵まれず、所属クラブがなくヨーロッパで浪人生活をしていたこともあったそうです。

しかしここ2試合、絶対に負けられない試合が続く中、下馬評では出場の可能性はわずかだったと目されていたにもかかわらず、チームに貢献するために帰ってきた。

そんな背景を知っていたからこそ、この活躍は本当に嬉しいものでした。

きっと悔しい思いを胸に秘めながらも、人知れず練習を続けていたのでしょう。

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川島選手のチームを思い、自ら一歩引ける勇気、そして自分もプレーヤーとして陰で準備を怠らない姿勢。

それは、まさに父親である自分としての理想の姿でもあります。

子どもたちのことを思い、日々の自分の欲はできるだけ抑え、それでもコツコツと来たるべき自身のチャンスにも備える。

実際の私も、普段は、2児の父親、かつ、都内の勤務先に通う普通のサラリーマンとして、家族や会社に自分なりに貢献する日々を過ごしています。

時にそれは、雑用であったり、調整役であったり、上司や妻の代理であったりと、必ずしも自分のやりたいことばかりではありません。

しかし、こうした日々の積み重ねの甲斐あってか、コツコツと陰ながら取り組んでいる執筆活動においては、ご覧のようにウェブマガジンに原稿を書かせていただいたり、他の版元から書籍を出版させていただいたりと、個人として世の中に貢献するチャンスもいただいています。

父親としての理想像や取り組みは、父親の数だけあるでしょうし、正解はありません。

ですから、本連載では、あくまでも私自身が得た、この素晴らしいスポーツを通じた学びについて、皆さんの参考になればと、ちょっと真面目に紹介していきたいと思っています。

(了)

 

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