4.いわゆるハレンチ。胸元アップ、臀部のアップ ~佐々木会長

 ・エロフィギュア

18禁。

「エロフィギュア」もまたワンダーフェスティバルの花ではありました。

かつては。

 

・特殊な版権システム

ワンダーフェスティバルには「当日版権」という特徴的な仕組みがありまして。

アニメや漫画、ゲームなどのキャラクターを商品に利用して営利販売する場合、権利者から許可、版権が必要になりますわよね。

WFでは「その日だけ売っていいよ」という特殊な版権システムを採用しているのです。

恒常的に流通しない前提の商品なのです。

「ちゃんとしたメーカー」のものとは質的にも味付けとしてもぜんぜん異なるフィギュアが出てくる理由でもあり、プレ値で転売する目的で参加する悪漢がはびこる問題にもなっていますがそれはそれとして。

近年、ある条例の施行に伴って特定ジャンルのフィギュアが権利者の許可を得られなくなったらしいんですね。

日本のアニメや漫画の女性キャラクターはだいたい中高生の設定なものですから。

はい。そういうことです。

かつては会場を征服する勢いだったエロフィギュアですが、一気に激減。

WFは一見行儀の良いイベントになりました。

 

・「リアル志向」と「非現実の立体化」

まあ、そんな事情でいまのエロフィギュアブースには大きく分けてふたつの流れがあります。

「リアル志向」と「非現実の立体化」です(個人の思い込みです)。

 

リアル志向とは本当にいそうな女性をそのまま小さくしたようなフィギュアです。

これは版権を考えなくていいわけです。

そして、どう言っていいかわからないんですが、言いますが、エロいです。

目は小さいしディフォルメで強調されたプロポーションでもないのにナマメカシー色気があります。

なんだろなこれ。

リアル塗装に挑戦している作例もあります。

とくに肌がすげえんです。

人間の肌ってよく見れば光沢が均一だったり色がべったり一色だったりしないですよね。

血管が浮いて見えたりして存外マダラっすよね。

それを塗装で再現しているのです。

現物見てびっくりしますよ。

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・人間の想像力のハチャメチャぶり

非現実の立体化とは、いろいろな方向があります。

そもそも論で言えばアニメなんかのキャラクターはすべて非現実な存在なんですが、いやあ強烈な立体物もあるんですよ。

バストのほうが身体よりも大きい女の子、他の生物のパーツがついてるクリーチャー系女子など、人間の想像力(のハチャメチャぶり)とそれを作り上げる純粋な技術の高さを味わえるのです。

モダンアート? 以上の? なにか?

 

・ニッチを突きつつ造形としてのトライアルがある

おもしろいのが製品としての挑戦です。

カラーレジンという素材であらかじめ色分けされていて、組み立てるだけで「色っぽい女教師」ができあがるキットには思わず膝を打ちました。

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ガレージキットって素材まんまで売ってて、組み立ても塗装もそれなりの腕を要求されるものが当たり前なんですが、

そのニッチを突きつつ造形としてのトライアルがある。

ガンプラが目指した方向に個人ディーラーが肉薄しているヒリヒリ感。

 

純粋なスケベ心で見てもいいし、技術やプロデュースという視点で見ても興味深い。

エロフィギュア侮るなかれですよ。

アナドルな彼ですよ。誰だよ。

 

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