8.個人ボランティアの1日の流れ

・無料宿泊所での日々

個人ボランティアの窓口になるのは、市町村に設置された災害ボランティアセンター(ボラセン、VC)です。

被災者とボランティアをつなぐのがボラセンであり、被災地の支援ニーズを把握し、個人ボランティアや団体の受け入れ調整、活動の振り分けを行います。

ボラセンは地域の社会福祉協議会(社協)が開設するほか、連携して設置されることもあります。

宿泊所を設けているボラセンもあります。

 

福島県南相馬のボラセンでは、無料の宿泊所を設けていたため、何度も行くことができました。

最初に南相馬を訪れた2011年10月、2泊3日(車中1泊含む)ボラバスで親しくなった女性は、岩手県遠野市の「遠野まごころネット」に何度も通っていて、このようなボランティアの無料宿泊所にも慣れている人でした。

彼女と一緒ならば心強く、平日もボランティアができるということだったため、11月は一緒に5泊6日と長く滞在することにしました。

 

宿泊所は男女別の相部屋で、持参した寝袋で就寝。

毎日6時起床後に、宿泊者全員で掃除をしたあと、朝食をとります。

食堂には冷蔵庫や電子レンジ、電気ポット、卓上コンロなどが置かれていて、自由に使うことができます。

ナベや食器、割り箸などもありました。

私はキャンプに行くときのように、寝袋だけではなく、カップやお皿、はしやスプーンなども持参して、近くのスーパーで買ってきた惣菜などを食べたり、外食したりしていました。

飲み物などは名前を書いて冷蔵庫に入れたり、滞在している人が食堂で一緒にお酒を飲んだりするのは、毎年通っていた沖縄離島の民宿に同じです。

 

・活動の流れ

ボランティアの活動は8時30分から。

作業できる格好に着替え後に、ボラセンで名簿に住所などを書いて受け付けをした後、その日に活動する人が集合してセンター長の説明を受けます。

その後、マッチングです。

平日だとセンター長が作業を割り振っている場合もありますが、人数が多い週末は、リーダーと作業内容と人数をセンター長が読み上げたあとに、希望者は手を上げます。それで10人ぐらいのグループに分かれます。

 

リーダーの指示のもと、スコップなど軽トラに道具を積んで、メンバーの車に乗せてもらい現場へ移動。

9時から活動を開始、休憩をとりながら、昼食まで作業をします。

昼食はパンやお弁当などコンビニで購入します。

そして16時にはセンターに戻り、道具の返却をしたあと、解散。銭湯など入浴施設に行き、その後、夕食をとります。

受付1
個人ボランティアは車で来ている人が多く、バスなどで来ている人は少数派。ミニバンのような大きい車から軽自動車で来ている人もいることから、人数を記入する。

 

受付2
草刈りは、小型エンジンを動力とした「草刈機」を使って行うのが主となる。「刈払機」が正式名称。

 

草刈機_R
2011年10月の南相馬のボラバスのときに、草刈機を初めて見て、触った。この操作に慣れた人たちが、けたたましい音を立てて、雑草を刈っていった。

 

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