9.ガテン系ボランティアで汗を流す

・最も多い作業は「がれき撤去」

これまで行ってきた震災災害復興支援ボランティアで多かった活動は、がれき撤去です。

次には草刈り。

このほか、側溝の泥出し、被災家屋の清掃といったガテン系のボランティアはほとんど行いました。

そして、印象深いのは被災地への支援物資の仕分けです。

 

ボランティアを始めた当初は、一輪車でがれきを運ぶときには“よろよろ”していましたが、だんだんと要領を覚えて、うまくできるようになりました。

軽トラの荷台への荷物の積み降ろしも、今では上手になりました。

 

日ごろは汗をかきながら労働することはなく、パソコンに向かっていることが多いのですが、私の父は肉体労働者でしたし、肉体労働をしていた叔父たちも多いせいか、性に合っているようです。

スコップ、レイキなど道具の選び方がだんだんとわかってきて、一輪車などの使い方がうまくなると、作業の進捗率が上がります。

背丈ほど伸びたススキも、草刈機ならば、どんどん刈ることができます。

 

ボランティアで親しくなったIT企業に勤務している友だちは、草刈機をネットで購入、車に積んで毎回持参しているといっていました。

 

・できる範囲で行えばいい

「体力がなくて他の人に迷惑をかけるかもしれない」「不順な動機では、ボランティアをする資格がない」と考えて、最初の一歩が踏み出せない人も少なくないと想像しますが、「被災地を見たい」でも、「体力がなくてもいい」と思います。

 

飲食店に勤務するグループの人と一緒に、草刈りをしたことがあります。彼女たちは体力がなく、活動途中にけっこう休んでいました。

無理して作業するよりも、休んだほうがいいです。

ボランティアをするために来ているのですから、誰も文句を言いません。

 

2013年の夏休みシーズンには、熱中症で倒れた人が何人もいたようです。

日ごろ体を動かしていないのに、暑い野外での作業を頑張ると、どうしても無理をするようだと友人がいっていました。

 

ボランティアなのですから、もっと肩の力を抜いて、バリバリと作業できる人はすればいいし、できない人はできる範囲で行えばいいと思っています。

最も大切なのは、被災地に来て活動をすることです。

 

「忙しいから」「お金がないから」「体力がないから」と、できない理由を探す人のほうが多い中、気持ちがなければ、被災地には行くことはできません。

ボランティアに抵抗がある人は、ぜひ観光や買い物で復興を支援してほしいものです。

被災地を実際に目にすると、感じることは多数あるはずです。

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12年11月に行った南相馬では、草刈りをした。最初は“おっかなびっくり”だったが、草刈機の使い方がだいぶ上手くなった。

 

枯れ木
南相馬の津波被害地域は、大きな枯れ木は取り除かれているものの、このようにススキが伸び放題のところが多い。

 

10.仕分けしながら、がれき撤去をする に移動

 

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