6.脂肪で作った石鹸だけどどう思った?~国分太一

・江戸切子・オン・ザ・果物みたいなの

ドゥーユーノウ“フルーツカービング”?

あ、すみません。つい英語力が。

フルーツカービングというとピンと来ないかも知れませんが、東南アジアなんかで果物をきれいにカットして綺麗な模様をつけてるアレ、江戸切子・オン・ザ・果物みたいなのっていうとわかりますか。

調べたらタイの伝統工芸らしいです。

 

・モデラーの欲求を全て飲み込むイベント

繰り返して書いてることですが、ワンダーフェスティバルはメカと美少女フィギュアばかりの催し物ではありません。

元は自作ガレージキットの即売会ですが、なんかカッコイイものカワイイもの面白いものを作りたいというモデラーの欲求を全て飲み込んで、あまねく生まれいづる造形ブツを包含する懐深いイベントとなっています。

仏像のキットだって売ってるんだぜ。

 

・ちょっといい匂い

会場をふらついてたらちょっといい匂いがしてファンシーな色合いのブースに気が付きました。

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細工のセンスが東南アジアっぽい恐竜の衝立っぽいものが看板代わり。

石鹸ガービングのディーラーです。

いい匂いってのは石鹸の香りです。

ついに石鹸刻んできたか、と。ファイトクラブか、と。

ファイトクラブではないです。 作家の方は女性。

作品も女性っぽいモチーフが目立ちます。

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僕はタコに吸い寄せられました。

タコものアイテム、好きなんですよね。

 

・正直「この手があったか」と

基本的になんでもありなWFですが、カービングしかも石鹸というのは珍しいです。

正直「この手があったか」と内心で膝を打ちました。

フィギュアも数がかさんでくると置き場所に困ります。

僕がプラモデルの完成品で難渋したのもその点です。

ですが石鹸で作られた像ならわりと可能性が広がります。

芳香剤代わりに玄関に置いてもいいし、なんなら石鹸として使っちゃってもいい。

あ、それはもったいない。

でも、WFは自分で工作する人たちの集まりでもあるので、習作なんかにちょうどいい素材でもあるわけです。アイディアだなあ。

 

・千のナイフ

ディーラーの方はフルーツもやるけどホームページで石鹸カービングの作品を売られているようです。

気になったのは工具の話。

カチカチ刃を出すカッターやデザインナイフで刻んでいるのかと思ったら違いました。 (通常のモデラーはそれらを使います。たまに医療用のメスを使う人もいます)

フルーツカービング専用のナイフがあるのだそうです。

興奮してきましたよー。

実際見せてもらいました。

SANYO DIGITAL CAMERA

 

螺鈿っぽいの模様が入ったカービングナイフはいかにも東南アジアの産物。

万年筆のようなサイズと形ですがキャップを外すと中には極薄な三角刃。

「カービングナイフ」で検索すればエルゴノミクスデザインされたスイス製のイカしたものもありますが、タイ生まれのこいつには現地の職人も使っている趣があります。

道具としての色気があるじゃないですか。

いわゆる小刀はブレードが厚くて細かい細工に向いてませんが、さすがタイ王国の伝統工芸専用のナイフ。

薄くて研げる刃のナイフはステキです。

日本で買えば2000~3000円とのこと。

職人も使う道具なので安くはないです。

しかしタイで買ったら? そんな野心が芽生えましたが、タイバーツでもお値段は同じくらいということでした。

現地ではかなり高級な道具なんでしょうね。

残念ながらプラスチックを刻むのはやめたほうがいいとのこと。

果物や石鹸がちょうどいい硬度なんだそうです。

しかしタイのセンスから遠く離れたソープカービングの攻めてる小物の数々。

眼に楽しく刺激に満ちたブースでした。

 

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