5.Pay it forward
・「あちらのお客様からです…」日本人の目から見て「アメリカ人らしいなあ」と思わされる事の一つにPay it forwardがある。 これは何かというと、見知らぬ人の分のお金を払う(または見知らぬ人に良い事をする)という事。
例えば、何か気分の良い事があった人がドライブスルーでハンバーガーを買ったとしよう。 気分がいいから、後ろの車で待っている人の分のお金をドライブスルーのレジの人に渡して、「これで後ろの人の分を払ってあげて」という事が起きたりする。 日本ではなかなか起きずらいが、こちらでは意外と頻繁に目にする光景。 何年か前にニュースで聞いたのは、西海岸のどこかで、ある人がドライブスルーで後ろの人の分のお金も払った。 後ろにいた人は嬉しくなって、「それじゃあ俺も」と次の人の分のお金をレジの人に渡した。 それが連鎖して、な~あんと35台ぐらい連続でみな後ろの人の分をお金を置いていったという(つまり36人目の人はただで食べ物をもらって、次の人の分のお金を払わなかったという事になる)。
・ゴチになりましたよ!そんな事もあるんだねえ~、と何気なくニュースを聞いていたんだが、実はオイラ自身にも先日起きた。 朝、寝ぼけ頭を起こすべく、ドーナッツ屋のコーヒーを飲もうとドライブスルーに入ろうとしたら、横から急いでいる車が入ってきた。 オイラは急いでなかったから道を譲ってあげようと、ジェスチャーで「先にどうぞ」とやってあげた。 その後、ドライブスルーでコーヒーを頼んだら、店員の若い兄ちゃんが「お金は前の人が払ってくれたから、結構です」と言う。
最初は何が起きたのか分からなかったが、「おお~、あるんだなあ、こういうのッ」と前に聞いたニュースを思い出した。 どうやら道を譲ってもらったお返しにと払ってくれたらしい。
「あっそう~、ありがとう。ちなみに前の人、幾ら払ってくれたの?」と聞くと「5ドルです」と言う。 そんじゃあ俺も!と5ドル札を出して「次の人の分ね」と渡した。
その店員の若い兄ちゃんも、いいねえ~と言わんばかりに「オッ、了解!」と笑顔で受け答えしてくれた。
本当にちょっとした事なんだが、それだけで気分が良くなるもの。 そんな事が起きるから、アメリカ人って気さくだなあと思う。
あの後どれだけ連鎖したんだろうか? もしかしたらすぐに終わってしまったかもしれないけど、その日はずっと気分よかったのは確か。 なので、その日は子供を叱りませんでした、ハイ。
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