・世界でも類を見ない規模の模型見本市
このレポートではあえて企業ブースのことをあまり取り上げていません。
個人ブースをメインに展開しているのは、ワンダーフェスティバルっていうアレの、おかしな空気をわかってほしいからです。
とはいえ、世界でも類を見ない規模の模型見本市なので企業もまた力の入った展示をしています。
あ、世界的といえばニュルンベルク国際玩具見本市もありますね。
・やっぱり変な車
企業は見せ場ですので、思い切ったことをしてきます。
新作お披露目にバブリーな過剰展示に鋼鉄のロボットに戦車に。
今回もいろいろありましたが。人気あったのはカウンタックのコクピットに座れるやつですね。
スーパーカーブームは1970年代のことですが、そのころガキンチョだったオッサンはもちろん今の若者にも大人気。
特徴的な跳ね上げ式ドアと異様に平べったいスタイルと扇情的なイタリアンレッドはやはり強い。
というかやっぱり変な車です。
乗り物としてかっこ良すぎるんですね。
ちなみにカウンタックのドアを「ガルウイング」というのは正確じゃないそうです。
ガルウイングとはかもめの翼って意味なんですって。
ヤーチャイカ。
実車の展示はほかにもありまして、それはレーシングチームを持っている玩具メーカーのものでした。
あと戦車ね。
独語でパンツァーですね。
・昭和50年代ノリ
オッサン話が出たので、企業と個人のブースで見かけたオッサンホイホイな懐かしアイテムをちょっと。
ロボダッチをいまの技術で、って発想自体はいろんなところで聞きますが実際に作ってしまった企業があり、しかもそれがプラではなくダイキャスト(非鉄金属の金型鋳造ですね)というオモチャ感が泣かせます。
昭和50年代ノリです。
・カーチャンのバカ!
オッサンホイホイはむしろ個人ブースが本場です。
気合の濃さが違います。
ゴワッパー5ゴーダムです。
詳しくはググって欲しいです。
タツノコアニメですがあまり有名でないのはタイムボカンシリーズなどの周りが強すぎるからなんでしょうね。
このゴーダムだっていちおう大河原メカです。
巨大感、愛嬌とヒロイックなケレンの同居、メカとしての説得力など、デザイン的にセクシーなキャラクターのはずです。
作品が地味なばかりに冷遇されてきたロボを、このクオリティで仕上げてきてるのに驚きました。
ってかデカいんです。
生の迫力はすばらしい。
会場で実物を見よう!
塗装による汚れ表現を見たまえ。
チッピングで見えてる地金の色の重機らしさ。
こんな呑気なデザインなのにお腹のあたりにウォッシング決めたら、さながら歴戦の勇者じゃないですか。
僕は、保育園のころに使っていたアルマイトの弁当箱の絵がゴワッパー5だったので気持ちがグワーっと持って行かれました。
ウチの県では放映されてなかった作品なのに親近感ハンパねえんですよね。
友達も誰も見たことないアニメの弁当箱だったんですよ!
カーチャンのバカ!
・再生産やカヴァーを繰り返され、愛される
リアリティを追求した「なまはげ」フィギュア。
仏像もアクションフィギュア化されて、いよいよネタもなくなってきたのではと思ってましたが、まだこっちがありましたね!
えーと、懐かしいだとかなんとかと後ろ向きなのはオッサンらしいウザさですが、よくできたキャラクターはこのように再生産やカヴァーを繰り返されて愛され続けます。
そういう意味でコンテンツやキャラクターって、不死なんですよね。
11.もういない生き物、まだいない生き物を作るんだぜ
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