6.ルー弁

・「連載はまだ続く…永遠に、だ!」(中の人)

五回目の連載が終わって、出版社から連絡がないので、打ち切りかなと思っていたが、とりあえずもう少し続けて書かせてもらえるようである。

このエッセイは横浜出身の僕が、韓国・アメリカ・沖縄に住んでみて感じた事を「異文化」・「異言語」・「異感覚」というキーワードを軸に感じた事を書いていこうと言うものだ。

まあ堅苦しい言葉を抜きに簡単に言うと、「何でも感じたことを自由に書いちゃえ!!」ということになる(と思う)。

題に関しては、(沖縄カフェ店主の「ヒマだもんで~」)となっているが、実際に自分は沖縄県で、しかも沖縄市でカフェを営んでいる。

つまり沖縄県沖縄市である。

だから沖縄カフェ店主というのは二重に正解である。

ところで、県と市が同じ名前というのは、分かり易いようでもあるが、同じ「沖縄」という字を二度書かなければならないのは煩わしいし損したような気にもなる。

何とか省略は出来ないものだろうか?

例えば何かの書類などで保護者の住所欄などは、本人と同じであれば、「同上」とか「同左」とかで済む。

だから「沖縄県沖縄市」は「沖縄県 同左市」と書いたら郵便屋さんは受け付けてくれるだろうか?

でもまあ感の鋭い方はお気づきだろうが、文字数は全く変わっていないので、ちっとも得にはなっていない。。。

ではこんなのはどうだろうか?「沖縄県‘’市」。

そうベタな「点々」を使う省略方法だ!!

僕はこの「点々」を考え出した方に賞賛を送りたい。

これを何人が考え出したのかは不明だが、誰が考えたにせよ、これは人類の英知とも言える。

ところが世の中にはこの英知を軽く見なす人達もいて、正式な書類などではNGとなる場合がある。

一体正式な書類とやらを確認する偉い人達は、この「点々」の含有する意味を知らないとでも言うのだろうか。

話は戻るが、これだと「沖縄県」を二度繰り返すということで、「沖縄県沖縄県市」と勘違いされかねない。。。

 

「ん?!」

「沖縄県市」。。。

 

これがいいかもしれない。

正確には「沖縄(県)市」これでどうだろう?

こう書けば間違われる余地もないし、「沖縄」を二度記入する必要もない。

今度市長に会ったら提案してみよう。

 

・神奈川の中に横浜、その中に神奈川がある4次元ワールド

しかし実はうちの横浜の実家はもっと厄介だ。

「神奈川県横浜市神奈川区」なのである。。。

「神奈川」のダブルバーガー状態だ。

省略する名案があったら、B型の皆様の知恵を拝借したい。

えーと実はこんなことを書きたかったわけではない。

うちのお店の宣伝がしたかったのだ。

うちのお店は実際に沖縄市にお店を構えているし、名前もある。

今日はお店の名前の話がしたかったのだ。

名前はずばり、「カフェキッチン ルーベン」である。

英語で表記すると、「Café+Kitchen Reuben」となる。

食べログにもちゃんと乗っているし、ブログもフェイスブックもあるので、是非「いいね」をしてやってほしい。

最近は「沖縄市」と「カフェ」で検索すると、GoggleでもYahooでも最初のページに出てくるようになった。

まずますである。

ところでお店の名前がルーベンだと言うと、大抵の人は「どういう意味ですか?」とか「名前の由来は何ですか?」などと聞いて来る。

そうすると僕は内心こう思う。。。

「説明するのちょっと面倒だな・・・」。

そこで「欧米でよくありがちな名前ですよ」と答えることにしている。

もしも皆様の中で、僕からこれだけの説明しか聞いていない方がいたら、、、「ゴメンなさい!!」でも僕の名誉の為に言っておくと、単に面倒くさいというより、説明するとちょっと長くなるのである。

でもなんかそれだけでは納得できないという表情を浮かべる人がたまにいる。

そうするともう少しだけ他の説明を試みる。

「ルーベンサンド」というサンドウィッチがあるのですけど、そんなサンドウィッチを出しているような欧米風のカフェをイメージしました。

この説明も間違いではないし、僕がお店の名前を「ルーベン」にしようかと言ったとき、妻が抱いたイメージは「ルーベンサンド」であった。

でもやっぱりこれは僕が当初お店の名前を決めるときに想起した事ではなかった。

じゃあ本当のお店の由来はと聞かれるかもしれないが、それはここで僕が書きたいことではないので、省略する。

もしも何かのアンケート用紙に、「お店の名前の由来は?」という欄があったら、「同左」と書いておきたい。

その左がただの余白であってもだ。

6

僕が書きたいことはというか、今も何度もお店の名前をタイプしながら、何度も思うことは「ルー大柴」なんて大嫌いだということだ。

突然の告白に驚かれた方もいるかもしれない。

そんな方はここで一度このエッセイを読むのを止めてパソコンか何かに試しに「るーべん」と入力して変換ボタンを押してみてほしい。

どうだろうか?「ルー弁」と変換されないだろうか?!

これはもう何か忙しい時とかに、お店の情報を何かのサイトに入力しなくてはならないときなど、「キーッ」となってしまうのだ。

あまりにも「ルー弁」がメジャーなので、何の気なしに変換ボタンをおすと、いつもいつも出てくる。

そうすると「ああっ」とかつぶやきながら、削除して入力し直さなければならないのだ。

しかも「キーッ」となっているから、削除も連打しすぎて「カフェキッチン」の部分も消してしまったりする。

これは「沖縄」を二度書く手間を省略しようと企てている者にはかなりの打撃である!!

おまけに、ルー大柴と彼の英語交じりの「ルー弁」がしばらくの間、脳裏から離れない。。。

皆様もなにか似たような「誤変換」の経験はないだろうか?

そういえばこのエッセイの第一回も「そちらの行き方を教えてください」とするつもりが、「そちらの生き方を教えてください」と誤変換してメールを送ってしまい、初めての人に哲学的な問いをしてしまった話だった。

何か僕のエッセイのクオリティーなんてこんなものである。それでも読んでいただけるというのであれば、有難い限りである。

なんならコメントも下さると励みにもなる。

で結局「ルーベン」の意味は?と気になってくださる奇特な方は是非お店に来て頂きたい!!

お店は沖縄(県)市の市役所のすぐ隣(強調)にある。

但し説明には二時間ほどかかることを覚悟して来ていただけると、こちらも話しがいがある。

 

P.S.

「ルー大柴」なんて大嫌いだと書いたのは、勿論言葉のあやで、実際は「面白い人だなー」という程度の世間一般とそう変わらない肯定的な評価をしていることを付記しておきたい。

ただ、いつの日か「ルー弁」よりも「ルーベン」の方がメジャーになるように頑張りたいとは思う。

 

7.相槌を打たない文化圏 に移動

 

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