13.刺青だらけの外人にクールジャパンの精神を教えられた話 #wf2014s

・OMOTENASHIの精神が問われる

ワンフェスの会場には外国人の方々も多くいます。

OMOTENASHIの精神が問われる場所です。

観光混じりのお客さんやメディアの取材班もいますが、実はディーラー参加してる外国人がわりかしたくさんいるんですよ。

 

・僕の視界がぐねりと歪む

日本で俳優業をしている某外国人ディーラー(キョウリュウジャーのあの人ね)はワンフェス歴の長い人にはおなじみですな。

そしてあの日、僕が外国人彫り師のベニーに気がついたのは、ブースの展示物でも流暢な関西弁でもなく、全身にぎっちり詰め込まれた刺青が怖かったからでした。

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彫bennyさんは在阪の彫り師。

絵人間の彼がどんな売り物を引っ提げてワンフェスにやってきたのかといえば、まあ、普通はタトゥー関係のものだと思うよね。

そしたらあにはからんや、ブースのど真ん中には『キルラキル』鮮血の、しかも油彩画。

売り物は神衣鮮血をモチーフにした簡素なブローチ。

しかも極めてシンプルなキャスト一発抜き。

つまりブースで一番目立つのが彼、次に油彩画、最後に気がつく頒布物。

マジか。

こちらの構えてる順番通りに情報が入ってこなかったことで混乱した僕の視界がぐねりと歪んだよね。

 

・ガイジンさんやで

「ボク、キルラキル大好きでねー」 人懐こい関西イントネーションでペラペラと日本語を操る彼は、こっちに来て12年。

ミネアポリス出身の怪しいガイジンさんやで。

向こうにいるときから日本のアニメや漫画が大好きで、鹿児島経由で大阪に居着き、なぜか彫り師の修業をして現在独立。

彫bennyの屋号でタトゥー屋さんやってるらしいです。 http://horibenny.com

 

・看板代わりのオイルペイント

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仕事では機械彫のマシンを使っているであろうベニーですが、看板代わりの油彩画もまた見事な筆致で抑えきれない凶暴性を捉えており、劇中の神衣鮮血のイメージまんまです。

多才というかなんというか、絵がうまいし描くのが好きなんでしょうな。

で。 こいつ、マジでキルラキル好きですぜ。

展示物が女の子キャラクターじゃないんです。

鮮血はオッサンボイスの「生きた服」ですからね。

作品そのものにどハマりしてるってことですよ。

 

・クールジャパンの生まれるところ

アニメ好きマンガ好きが高じて日本に住んでしまう外国人は少なくないですが、彼らが一様に言うのは、日本の自由な空気のことです。

ちょっと街に出れば、マンガもアニメDVDもフィギュアもたくさん買える。

後ろめたさや恥ずかしさを感じることなく、好きな表現をやったり観たりが自由にできる。

otakuでhentaiでkawaiiってもので溢れている日本は、外国人から見るとすばらしく自由らしいのです。

クールジャパンの号令も勇ましいことですが、いまの日本の自由な空気こそがクールなコンテンツを産み、育くんでるわけで。

ジャパンのなにがクールかっちゅうと、宮崎アニメみたいな好ましい作品ばかりじゃなくて、ヘンなものも眉をひそめられる類のものも含めて、それらを生み出す豊かな文化的土壌を持ってることなんですよね。

多様性だいじです。

 

・それみんな自慢してくんねん

僕が先ほど買ったキルラキルのグッズをベニーに見せびらかしました。

「それ、みんな自慢してくんねん。めっちゃ欲しいわ」 心底うらやましがる大阪の人がそうするように、ベニーはじたばたと身悶えしました。

個人ディーラーであるベニーは一人でブースにいるので買い物に出かけられないのです。

うわはははは!

僕がベニーに見せびらかした品物については、次回! 乞うご期待!

 

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