1.折り句は日本語の言葉遊び♪
日本語は音がはっきりしているため、言葉遊びが多い言語です。 例えば文化的なものだと俳句や川柳などの季語を入れたり韻をふむもの、また回文と言われる下から読んでも上から読んでも読めるもの。 ぐー、ちょき、ぱーでするグリコ(遊び)も日本の言葉遊びの一種です。 そして、私が日ごろ描かせてもらっている名前の詩<折り句>も日本の言葉遊びの一種です。
元々は私が10代の頃、母が私に「みかこ」の名前で詩を書いてくれたことがキッカケでした。 それが折り句なのだと、後から知りました。
折り句の歴史は古く、有名なものでは、平安時代の伊勢物語の在原業平(ありわらのなりひら)が旅先で詠んだ「かきつばた」があります。 から衣 きつつなれにし 妻あれば はるばるきぬる 旅をしぞ思うふ 句の頭を並べると、「かきつばた」になります。※濁音は同じ読み
近年では、松尾芭蕉の俳句、 古池や 蛙飛び込む 水の音 が「ふかみ」となっています。 これは折り句として詠んだのかは不明といわれていますが、有名な句です。
他にも秘密のメッセージや愛の告白など、折り句はあらゆる時代に言葉遊びの豊かな文化として使われてきたのです。 日本語って本当におもしろい♪ みなさんも是非、折り句で何か表現してみませんか?
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