16.くろがねの城に連れてって #wf2015w
・ダイナミックなスーパーロボットいわゆるスーパーロボットというジャンルがあります。 これと対になる概念は「リアルロボット」です。 存在のリアリティや現実的な運用部分のあれこれ、合体変形の整合性などを気にしない、なんか無闇にカッコイイだけのロボットがスーパーロボットとなります。 ダイナミックなんです。 そうです。 今回はダイナミックプロ関係のぐっとくるガレージキットですよ! ・日本で言えば「スナック・グレンダイザー」みたいなものマジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーは永井豪の原作。 ゲッターロボは石川賢メインと若干の違いはありますが、根っこを同じくするダイナミックプロ原作のスパロボです。 主にオッサンがノスタルジア込みで好むレトロかっこいい系のデタラメに強いハイテンションな作品群として知られるものですが、マジンガーシリーズやゲッターシリーズがあってこそ現在の人型メカ歌舞伎としてのロボットアニメの隆盛があるわけです。 ジャンルの元祖、始祖、中興の祖なわけです。 とくにグレンダイザーはヨーロッパで放映され大人気になったこともあって、いまもフランスでは爺さんから若者まで当時の名称「ゴルドラック」で覚えています。 「ゴルドラック」というパブもあるんだそうです。 日本で言えば「スナック・グレンダイザー」みたいなものでしょうか。 ねえ。すごい人気なのです。 ・ファニーでいたいけな味わいマジンガー、ゲッターともに過去何度も立体化されており、熱心で原理主義的なファンも少なくなく、ほぼ神格化されていると言っていいこのモチーフに対して新しいアプローチができるとは誰が思ったことでしょう。 SD(スーパーディフォルメ:二頭身キャラ化)はありますが、フェミニン方向は無かったです。 かっこいいポーズ、熱いテンションを感じる造形が唯一の正解であるかのように固定化していたダイナミック系スパロボを萌え化し、しかもちょうかわいい、出会った途端に微笑みがこぼれそうなぐっとくるガレージキット。 それが「萌えゲッターロボ」「萌えマジンガー」です。 これねえ、短めの手とか身体バランスの萌え度も相当なものですが、ウイングパーツの位置が効いてるんですよね。 翼のユニットは通常は肩甲骨下に来るものなんですが、萌えマジンガーは腰なんです。 全体のシルエットが怒り肩になってしまうのを回避すると同時にファニーでいたいけな味わいになるんです。 これは発見ですよ。
・スケート場デートみたいですわかりやすいのはゲッター1でしょうか。 ほらその赤い子です。 ツインテールか猫耳かという角部分。 小さめにつくられたマントはまるでセーラーカラー。 幼児体型の寸胴で、かわいく丸いお尻はつんと上向きで、股関節の幅を広めに振っているので内またスタンスをかわいく決められるという念の入りよう。 指の太さ長さまで計算された手のひらは、おしゃまに反った指先がキュートなポージングを決めやすくさせます。 この指の反り、ゲッタービームを放つときのゲッター1(オリジナル)と同じってのがニクいじゃないですか。 僕は片手がドリルになってるデザインのロボットが大好きなのですが、このゲッター2のフェミニンな様子ったらないです。 白いミニワンピはAラインでスタイリッシュだし、カラータイツでおしゃれに決めてるし。 白いニット帽もかわいらしいです。 スケート場デートみたいです。 ドリルがあるのでワカサギ釣りかもしれません。なにがだ。
・実際目にするまで存在を信じられないでしょスーパーロボットはビシッとかっこよく見栄きりを決めて、技の名前を叫んで放つ、みたいなのが様式美です。 それがあるので、冗談ベースで「萌え〇〇」なんてアレンジにしようというアイディアはむしろありがちなのですが、元々の形状を読み取ってキャラクターの記号をそのままにかわいらしくフェミニンかついたいけなラインでまとめ上げ、萌え方向のポーズも決められるようにしたのがすごいのです。 完成させてるのがすごいのです。 だって第一印象が「かわいい」なゲッター2や、あんなにとんがってるパーツが多いのに萌えなグレートマジンガーなんて、実際目にするまで存在を信じられないでしょ。
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