2.言葉は生活の道具

例えば…雪をあらわす言葉には、どんなものがありますか?

ざらめ雪、あられ雪、こな雪、わた雪、私が思い浮かぶのはせいぜい5つくらい。

でも、雪の多い地域の方なら、もっと言えるはずです。

聞いた話では、イヌイットの人たちは雪を表す言葉が100以上あるとか!

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いろいろな雪の状態を的確に伝えて、狩りに行くかどうか、などを話し合うのに必要なのだそうです。

その土地に必要な言葉が生まれて遣われて、伝わってゆく。

逆に言うと必要ではない言葉は生まれないし、遣われることもない。

言葉って、生活の道具なんだなぁって、改めて思います。

岩手県の人によると、「食べる」ことを「く」と、たった一言で済ますのだとか。

「食べなさい」は「け」。

寒いから、あまり口を開きたくなくて、素早く簡単に伝えられる言葉になったと、東北弁の由来を聞いたことがあります。

それにしてもずいぶんと合理的だと、感心してしまいます。

ちなみに「け」は、「あさげ・ゆうげ」など、食事という意味の大和ことばです。

東北には大和ことばがそのままのシンプルな形で残っているのかもしれませんね。

私たちが遣っている方言だって、知られざる由来があるかもしれません。

「言葉ってブチおもしろいけぇ♪」は、東京では通じない山口弁です。

自分たちの言葉、守っていきたいですね。

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