3.ことばが育んだ日本人の脳力
私が知っている関西の方は、電気をつけることを「パッチンして!」と言います。 道を説明するときも、「ピッと行ってシュッと曲がる」。 その微妙な音の表現で、だいたいの距離や曲がり具合を伝え合うなんて、スゴイ!それと同じように、言葉ではないのに、意味が伝わることがたくさんあります。 例えば、鈴虫の鳴き声。外国人にはただの虫の音なのに、日本人には、それが夏の終わり、秋という意味になったり。万葉集にはそんな表現がたくさんあります。 実はこれは、日本人に独特の現象だそうです。 なんでも、脳科学の世界では普通、言葉は左脳、ただの音は右脳。 でも、日本人は、虫の音にも左脳が反応し、意味を見つけるのだとか。 なぜ、日本人が…?日本は島国で、他国に侵略されることがなく、古代の言葉「大和ことば」がそのまま生きています。 縄文人が火を見て「ひ~」って表現したのが、今もそのまま生きています。 そんな、音そのものに意味を持つ言語を遣いつづけているから、脳の仕組みも違うのかも。 外人に、正解!という意味で「ピンポン!」って言ったら、なんのことだか、口を開けていたそうです。 電子レンジの「チン」も、きっとそうですよね。
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