4.大和ことば…それは音のことば
普段、話している言葉って、いったいどんなふうに生まれたのか、考えてみたことがありますか? 例えば、「ひ」。 太古の人が燃え盛る火をみたとき、もしかしたら、そのスゴイ光景に思わず「ヒー」って言ったのがはじまりだった? 最初っから「火」という字があって、それを「ひ」と読んだわけじゃなく、まず、音の「ひ」が生まれた。 やがて、その「ひ」は強いエネルギーのことを指すようになって、太陽の「日」も、「光」も「秀でる」も「ひ」という音から生まれた。 もう1万年以上も前の縄文時代の初期には、こんな風に音としての言葉が生まれたといわれています。 古来の人が自然や生活の中から育んだ音による言葉そのままが、今も残っている日本語。 これは、周りが海に囲まれた日本だからこその奇跡!世界的に珍しいそうです。 虫の音に季節感を感じ、句を読んだり、白黒ではない曖昧さをうまく表現したりという豊かな感性や文化って、実は、この「大和ことば」に元があるんです。
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