その3「白髪染め（継続中。2年目）」

・加速度的に増えだした白髪たち

35歳になった昨年、白髪を染めるのをやめた。

それまでは2ヶ月に一度くらい、美容院に行く前後で自宅で染めていた。

もともと学生の頃から若白髪があり、とても気になっていた。

20代前半までは茶髪だったのでごまかせていたが、社会人として落ち着いてきた頃からはもっぱら白髪染め。

プッシュ式から2つの液を混ぜ合わせるタイプまで、そこそこ語れるまで使ってきた。

でも、昨年、ふとやめた。

ここ数年、加速度的につむじのあたりから白髪が増えだし、もう手に負えなくなってきた（下の画像参照）。

いちいち気にしていたら、身がもたない。

こうして私は、2ヶ月に一度の白髪染めをやめた。

美容師からは、「いやー、増えてきましたね。ストレスですか？」と聞かれ、周囲の気の置けない友人からも、「前から見ると大丈夫だけど、確かに後ろは……」なんて言われて。

男だし、別にいいんだけどね。

いいんだけど、やっぱり少し気になる自分もいるわけです。

頭だけじゃなくて、どうやら鼻の中にも結構白いものが混じってきており。

これほど明確な老化の象徴もないんじゃないかと思う。

例えば、「肌が衰える」といってもいきなりどうにかなるものじゃないし、体力も徐々に減っていくもの。

比較して、髪の毛は、白か黒か。まあ、はっきりしていますよね。

さらに増えてきたら、自分はどんな決断を下すんだろう。白髪染め復活か、はたまた白黒見分けがつかないように丸刈りか。

そんなことを悩んでいたら、白いものがさらに増えてきそうなので、今日はこの辺でやめておこう……。
（了）