1. 福島県の福島市に住んでいる

私が住んでいるのは福島県の福島市。自然豊かでのどかな、どこにでもありそうな普通の街だ。
家の窓からたまに新幹線が通るのが見える。綺麗な吾妻山も見える。春になり雪が溶けかかるころ、吾妻山の雪がうさぎの形に残る。昔はこれが見えると農家の人たちは苗代に稲の種を蒔いたことから、種まきうさぎと呼ばれたそうだ。
広い河川敷に立ってぐるっと一周見渡すと、山に囲まれた盆地であることがよくわかる。そのため、夏はものすごく蒸し暑く、39度を超えることも珍しくない。冬は逆に極寒で、吾妻おろしにさらされると、耳の感覚がなくなったりもする。

お年寄りのほとんどは方言をよく使う。例えば、
「ほれはうんとぜえがな」
これは「それはとても良いもの」という意味。
「ほだことねんだけんちょも」
これは「そのようなことはないのだけれど」という意味だ。
父は横浜出身だが母はもろに地元なので、たまに母の実家に行くと、みんながなんて言っているのかわからないときがある。
正直、福島の訛りや方言は、大阪や博多などと違って可愛らしさがないと思う。だから私はなるべく標準語で話しているつもりだが、それでも他県から転校、転勤してきた友人や先生には「訛っているね」と言われたりして顔が赤くなることがある。

福島弁は少し恥ずかしいと思うし、極端な寒暖は大変だけれど、福島は美味しい果物や野菜が採れる、素敵なところだと思っている。自分が農家をやっているわけではないが、全国の人の前で「うんとぜえがな」と胸を張って言える。

2. 注意欠陥多動性障害（ADHD）という病気　に移動