10.強いインド人と弱い日本人

~卑怯な日本は歴史を繰り返す~

日本人は争いを嫌います。

「争いを避けているうちに大陸から押し出され極東に住み着いた」と言われるくらい弱い集団です。

お酒に弱くアルコール分解酵素が働かない人の割合が多い。(日本人44%、タイ人10%、インド人5%、白人・黒人0%「神経精神薬理」原田勝二)

胃腸が弱い。(「中国や朝鮮のひとは、脾胃が強い。飯を多く食べ、六畜の肉を多く食べても害にはならない。日本人は彼らと違って、穀物や肉を多く食べると身体を悪くする」「養生訓」貝原益軒)

セックス頻度(一年間に何回セックスをするかの平均値のランキング)も46回と最下位(「日本人だけが知らない 日本人のうわさ」石井光太)

個が弱いため、集団として協調するようになります。他人のために生きることが美徳となり現在の繁栄につながりました。

 

しかし、争いを避ける日本人の姿勢は反日と孤立を生みます。

 

太平洋戦争でも個の弱さは変わりません。

「軍隊では理屈は禁物」「問答無用」で通っていた日本軍では、食料が欠乏すると食べる量を半分に減らします。

この決定に日本の兵隊は黙々と従います。

しかし、インド人は「兵隊に食を与えるのは指揮官の責任である。特務機関が補給してくれないから、自分は兵隊に飯を与えることができない。従ってその全責任は特務機関にある」と厳重な抗議を行います。

中野学校出身者を中心とする特務機関の兵隊が食糧不足と補給の窮状を事細かに訴えても「それは日本軍指揮官の責任である」とインド国民軍は納得せず議論が延々と続きます。このため、現場の特務機関の将兵は多数が疲労から病魔に倒れました。

 

争いを嫌う姿勢は日英同盟を崩壊させました。

「日本の政治家は、日英同盟が日本外交の『キーストーンKeystone』などと常に公言しているが、この戦争に対する日本の原則は、第一に最大の経済的利益を追求することである。ついで戦後の国際関係を考慮し、ドイツに強い反日感情が起こらないよう、連合国への援助を控えめとすることであり、日本の行動はすべてこの2つの原則に支配されている。

われわれが強い態度で状況を説明し、イギリスが過去いかに日本を援助したか、同盟国としての義務に耐えるべきであると強く示唆すると、日本人はわれわれから離れてしまう。そして、イギリスが援助を哀願し、へつらい譲歩すると、賢いものはうまくやったとひそかに得意になり、無知なものは単に自信を増加させ、要求をエスカレートするだけである」(英国海軍武官 ライマー大佐)

 

自らの手を汚さないことで反日感情を避けたいという姿勢は、同盟を崩壊させるとともに侮蔑を生みました。

1927年の南京事件において、日本領事館は襲撃、略奪され、領事夫人が陵辱されます。

「英米仏の軍艦はついに城内に向けて火蓋を切ったのに、わが駆逐艦はついに隠忍した。領事が神経痛のため、病臥中をかばう婦人を良人(おっと)の前で裸体にし、薪炭庫に連行して27人が輪姦したとか。30数名の婦女は、少女にいたるまで陵辱せられ、げんにわが駆逐艦に収容されて治療を受けたものが十数名もいる。しかるに、だ、外務省の公報には『わが在留婦女にして陵辱を受けたるもの一名も無し』ということであった。」(陸軍中将 佐々木到一)

中国に強い反日感情が起きないようにと攻撃を控えました。

 

争いを避けることは日本国内では美徳です。

しかし、英米からは自らの手を汚さない卑怯な国と見られました。

中国からも「日本の軍艦は砲弾を発射する火薬もない」と嘲笑され、日本だけが集中的に狙われる契機となり、満州事変、日中戦争に発展します。

 

このような姿勢は現在でも見られます。

米国の中東侵攻に際し、英国、オランダ、日本などの国が支援のため派兵されました。

米国が「今日はファルージャを占拠した。被害は30名」、英国が「100名をやっつけた。被害は2名」、オランダも「一個中隊を追い払った。被害は5名」と報告する中、日本は「危険なため基地にいた。学校を清掃した。被害無し」と報告していました。

「米国に貢献することなく、暇なのかジョギングをしている」

「任天堂DSでゲームをしている」

「砂漠の安全地帯で亀のようである」と各国は日本を卑怯な国と軽蔑します。

 

「何やっているんだ。そんなに暇なら戦えよ。困っているときに助けるのが同盟だろ」と仲間として期待してくれる人もいますが「金があるから仲良くしてやるが、今に痛い目に合わせてやる」と反日に向かう人もいます。

 

繁栄を維持するためには、自分の手を汚すことも必要なのではないでしょうか。

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