26.世界には猛烈にかっこいいゲームの駒がある

・すっごい模型じゃん

ボードゲームの駒です。

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今回は個人ディーラーではなく企業ブース。

ゲームズワークショップさんです。

このイカしたアンデッドは、ガレージキットではなくゲームの駒なのです。

厳密に言えば「プラモデルのように組み立てて色を塗ってからゲームに使う」駒です。

すっごいよね。

名前は「Nagash, Supreme Lord of the Undead」。

「ナガシュ-不死なる者の最高支配者」とでも言いますか、乱暴に言えばゾンビの王様です。

 

・ボードゲームで使う駒

イギリスのゲームズワークショップという会社が世界中で展開している「ウォーハンマー」というボードゲームがあるんです。

このナガシュ先生は「Warhammer Age of Sigmar(ウォーハンマー・ファンタジーバトル エイジ・オヴ・シグマー)」というシリーズのもの。このシリーズは、いわゆる剣と魔法のファンタジーな世界観です。

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ほかにもこんなのがあります。

ドラゴンライダー型ですね。かっこいいなあ。

 

・模型だけど正確な造形ではない

ウォーハンマーにはもうひとつシリーズがありまして。

Warhammer 40000(ウォーハンマー40K)といいます。

これは41千年記というすげえ遠い未来の、銀河全域での戦いのゲームです。

ゾンビもいるし、ロボもいる。

よりなんでもありな方向です。

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イカつい攻撃機ですね。

遠い未来の銀河の戦争なので40Kのゲームの駒にはメカユニットもあります。

ゴチゴチにディテール立っててシビれます。

コクピットがオープントップなのもおおらかでイカす。

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これがプラモデルではなくゲームの駒であることを象徴的に示すのが、この翼の端の処理。

四角く切り取られた断面になってますよね。

飛行機の形を模した「模型」の場合、翼は翼断面になっているのが良しとされます。

こんなふうに切り立った断面では飛行機は飛べないのです。

ゲームの駒なので、飛行機の翼を正確に造形しようという意図がそもそも無いことが読み取れます。

 

・塗装したくなるシステム

ていうか、どれもこれもすんげえかっこいいゲームの駒ですよね。

これ全て自分で買って組み立てて色を塗ることで完成するんです。

ゲームの駒だけど、パッケージの形式は、やはりプラモデルなんです。

だから買ったままだとグレー一色。

ゲームする時にそれは恥ずかしいですよね。

相手プレイヤーがパキパキに塗装した強そうな駒なのに、自分の駒はプラスチックまるだしのグレーなんて。

そこで塗装するということになるわけです。

プレイヤーが塗装したくなる環境を作っているのです。

そしてゲームズワークショップは専用の塗料も出しています。

シタデルカラーといいます。

このシタデルカラー、塗装システムができあがっていて、解説通りの塗料を買い、解説通りの順番で塗ると、めちゃカッコいいロードオブザアンデッドが完成する仕組みになってます。

塗装のノウハウを説明する動画もyoutubeにあるんですよ。

とにかく誰でも塗装できますという環境を作っているのです。

 

・高価な駒ほどゲームで強い

一番最初の写真のゾンビの王様ナガシュですけど、高さ30センチくらいの大きさでお値段は12,000円ほど。

プラモデルといえばガンプラやタミヤの戦車くらいの価格帯に慣れている日本人にとっては驚きのハイプライスですけど、これもゲームの駒という特殊性が関係してきます。

高価な駒ほどゲーム中では強いんです(ルール上、使える駒に上限があるので金持ちほど強くなるわけではない)。

 

ゲームの駒を単なるプラモデル以上のものにし、ゲームのプレイだけではなく塗装や組み立ての楽しさも提供しているんですな。

ということで、今回は巨大企業がマーケットをまるごと作って育てている様子でした。

 

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