10.たった26文字の言語
・文字の理解の仕方がどうも違うらしい当たり前だけど、日本語のひらがなは48文字。(方仮名もありますが) さらに何千という漢字が存在する。 だから日本の小学校低学年の子供が、高学年向けの本や教科書を読もうとしても、出てくる漢字の読み方が分からないから、どうしても書いてある事を理解するのは難しい。
これ、ごく普通の事に聞こえるが、英語だとちょっと違うんだぁ~という事を最近知った。
と言うのも、英語はたったの26文字だけで成り立っている。(大文字、小文字はあるけど) 英語には、日本語の漢字のように基本の文字(ひらがな)に加えてまったく異なる形をした文字というものがない。 だからアルファベットの読み方をマスターしてしまえば、難しくない大抵の英単語の読み方は小学校低学年でも推測できるようになってしまう。(単語の意味が分かっているかどうかは別だけど)
この国では、アルファベットの読み方を幼稚園から一年生で習うのだが、日本語の漢字みたいに、漢字ドリルを使って読み方と書順を習わないと、読み方と書き順が分からないという事はない。 「アルファベットの並び方がこういう時は、こう発音する」というルールがあるが、それを理解してしまえば、たいていの英単語の読み方は推測できてしまう。
これはどういう事か?というと、小学生の低学年でも、感が良くてアルファベットの読むコツを掴んでしまえば、かなりのページ数、文字数の本を読む事が可能になってしまうという事。 娘の友達にMちゃんという同級生がいるのだが、まだ小学校2年生が終わる頃に、Mちゃんが結構厚い本を持っているのに気づいた。
どんな本なの?と俺と娘が見せてもらったら、あらビックリ。 挿絵なんか一切ない本で、アルファベットでビッシリとページが埋め尽くされている本。 しかも全部で200ページ近くある。 大抵の日本人の大人なら、即行で諦めてしまうだろう。 子供向けの物語らしいんだが、Mちゃんはそんなのはいとも簡単に読んでしまうらしい。 ・「並び方がこういう時は、こう発音する」法則Mちゃんのお母さんに聞いたら、「そうなの、うちの娘の読むレベルは小学校5年生なんですよ~」との事。 驚いた。 日本で小学校2年生が終わったばかりの子が小学校5年生レベルの本や、教科書を読めるという事はなかなかないはず。 でも英語だと、そのような子供が出てくるのは驚きではないらしい。 だからこの国には、飛び級ってのがあるのか?
ちなみに、「アルファベットの並び方がこういう時は、こう発音する」というルールってのが、とても重要なんだけど、我々の世代が日本で習った英語では、このルールってのを教えてもらった記憶がない。(最近は違うかもしれないけど)
子供達が習ってくるのを横で見ていると、「言われてみればそうじゃん!」とか「そういう事かあ~」と目に鱗だったりする。 詳しい事は割愛しますが…..
だから日本人が英語を喋っても、分かりづらいと思われたり、理解してもらえなかったりするんじゃないかなあと最近よく思う。
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