3.学生の毎日

・ヨーロッパ各国に旅行できる

学生生活は各人さまざまですが、私は図書館に行ったり、部屋で論文を書いたり、講義やセミナーに出席したりと、日本の大学生とあまり変わりない学生生活です。

ほかにパブでビールを飲んだり、スポーツクラブに所属したり、ゴルフコースのような公園を散歩したり、博物館や美術館に行ったり、ハイストリートでショッピングしたり、クラブで朝まで踊ったり、春休みなどの長期休暇にフランス、ベルギー、イタリア、ドイツなど他のヨーロッパ各国に旅行に行ったりしました。

また、日本にはなかなか来日しないロックミュージシャンのコンサートに行ったり、夏にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されるPromsというクラシックコンサートに行ったりと日本にいるよりも楽しくて充実した日々を過ごしました。

それでも私の人生のなかでいちばん学習した時期で、ほとんど毎日、本を読んで宿題のエッセイを書いていました。

最近ではインターネット上にある学術論文やジャーナルを読むことができるので、以前に比べるととても便利になっています。

人によって気晴らしの方法は異なりますが、私の場合はスポーツと散歩でした。イギリスは各種スポーツの本場なのですが、そのときは剣道クラブに所属していました。

毎週一回、体育館で稽古があるのですが、その横で日本ではもう行われていない柔術や別室では見たことも聞いたこともない忍術なんてクラブもありました。

剣道は気合を入れるために叫びます（日本人以外はこれにビビります）が、彼らは意外と静かに稽古をしていました。

所属していた剣道クラブは、たまにインペリアル・カレッジやロンドン近郊の大学に行って稽古してよい経験をしました。

次に散歩ですが、カレッジの近所にあった大英博物に行ったり、リージェントパーク内のバラ苑を散策したり、バスや地下鉄に乗ってロンドン市内を散策したりしました。

イギリスの大学（欧米はどこもそうかもしれませんが）は春休みなどが長く、さらにReading weekといってエッセイの締切前に講義のないほとんど休日が多くあります。

そんなときは同じ学生寮の人たちと食事を作ってパーティをしたり、オックスフォードでパントという手漕ぎ舟に乗ったり、クルマを借りて南端のブライトンまで行き、小石のビーチを歩いたり、桟橋にあるファンフェア（簡易遊園地）に行ったりして楽しみました。

こうして書いていると勉強しているか、遊んでいるかのどちらかですが、ちょっとしたアルバイトも経験しました。それは次回紹介します。