14.バイオリン
・ママン激おこ娘の通っている小学校では、高学年になると音楽の授業に楽器を選択できるようになる。 大抵の子供は楽器を選ばずに、コーラスを選択するのだが、興味があればバイオリン、ビオラ、チェロ、などを選択できる。 で娘はというと、子供心というのかな、一度やってみたいという気持ちがあったのだろう、バイオリンをやりたいと言い出した。 それが学校が始まった9月上旬の事。 早速、町の楽器屋さんで子供サイズのバイオリンをレンタルして、準備万端。 9月後半から練習が始まるとの事だった。 バイオリンの練習は週一回で、その都度簡単な内容の楽譜を持って帰ってくる。 まあ学校で楽しく練習してるんだろうなあと思っていた。 そんなある日、音楽の担任の先生からメールが嫁さん充てに来た。 奥さんメールを読んで激怒している。 どうした? とメールを見たら、 「バイオリンを教えている音楽担任のSです。お宅の○○ちゃんですが、毎日練習するようにして下さい。そうでなければ、バイオリンのクラスに適切でないかどうかを判断する事になります。」 と書かれている。 この「バイオリンのクラスに適切でないかどうかを判断する事になります。」の文章が嫁さんを怒らせたらしい。 つまり英語の解釈だと「バイオリンのクラスをやめてもらいます」という意味で、これは脅しだと。 本来なら「練習してないようですが、どうされましたか?」と最初に聞いてくるのが普通だろうと。 そうではなく、いきなり「毎日練習しないなら辞めてもらいます」はないだろうと。 ・日本男児、立つその時、オイラ初めて知ったんだが、実はバイオリンは毎日練習する事になっているらしい。 そんな事知らなかったから、娘にバイオリンを全然練習させてなかったし、そもそも学校の音楽の授業だから、そんなに練習する必要があるなんて、まったく思っていなかった。 これじゃあ、いかん。 なんとかせねば。 娘がバイオリンのクラスを辞めさせられたとかになったら、娘が可愛そうだ。 まずは娘が学校に行っている間に、バイオリンの弦の調音だけでもしておいて、練習が出来るようにしておかないと。 ドはドでも、本当にこの音でいいんか? バイオリンの弦が合ってるのかどうか、どうしたらいいんだ? で、思い立ったのが、ピアノである。 そう、ピアノ。 でも我が家にはピアノを弾く人いないから、そんなハイソな物はない。 そこで思い立ったのが、子供のおもちゃピアノ。 これでいいだろッ、と思い立ち、おもちゃピアノを引っ張りだしてきて、片手に子供サイズのバイオリンを持ちながら、ドレミの音にあわせて調音してみた。 多分これでいいんだろう。ふと我が身にかえったら、娘の子供用サイズのバイオリンにおもちゃピアノで、オイラ一人で真剣に音楽を勉強している。 もう笑うしかない。 一人でゲラゲラ笑うしかなかった。
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