・震度7…恐怖、不安、怯え、不眠・・・
4月14日(H28)夜、熊本県を震源とする震度7の大地震が襲った。
被害に遭い、亡くなられた方々や被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。
本文を執筆している日時は4月21日(木)夕、現時点での現状や問題点、感じることを書かせて頂く。
先ほどのニュ-スが、これまで760回の揺れが続いていると報じていた。
しかも震度7が2回もあり、震度3~6までも大変な回数続いている。
人々は、眠れず、恐怖と不安で怯え、多くの方が車中泊を強いられている。
小さな子供やお年寄りを思うと、胸が締め付けられてくる。
私も5年前の東日本大震災・福島第一原発事故に遭遇し、自宅は床上浸水し、原発事故により一月ほどの避難生活を経験したので、とても他人事とは思えない。
死の恐怖を幾度となく感じた。
その絶望感、恐怖感、無力感…はとても言葉に表せない。
特に原発事故による放射能は、目に見えず、臭いもなく、知らないまま被曝させられる恐ろしさがある。
・大地震、土砂崩れ、噴火…原発への恐怖
4月20日付朝日新聞投書欄に、鹿児島県の主婦の方が投稿している。
~不安な毎日 川内原発は停止を~
「鹿児島でも不安な日を過ごしている。今、地震の不安と原発事故が起こる可能性を感じる。異常が起きてからでは手遅れ。川内原発をすぐに停止するよう政府にお願いします。原発事故から鹿児島県民を、国民を守ってください。」(要約)
と、必死の叫びを綴っている。
国、政府は「原子力規制委員会の判断を尊重したい」とその責任転嫁を行い、規制委員会田中委員長は「大きな地震でも異常はないと確認済み。科学的根拠ない限り止めるつもりはない。」と明言した。
しかし一体、誰が異常ないと確認したのか。止めなくてよい科学的根拠はなんなのか。
国民の不安に対する説明はない。その表情は国民に寄り添う顔でなく、自己の保身に寄り添う顔に見えた。
安倍総理も、現地に行き直接被災者の声を聞きたい、と胸を張った翌日には簡単に中止した。
戦争法案での「国民の生命財産を守る」とこぶしを挙げている顔は一体どこへ行ったのだろうか。
規制委が危険なレベルではないと云っているのだから、怖がらずに現地で被災者を励ますべきではないか。
薩摩川内市長の、原発事故避難時には九州新幹線を使う、という安易な対策は簡単に崩れた。
脱線という選択肢は有していない、危機管理の無能力振りがさらけ出されただけである。
しかしこの期に及んでも、薩摩川内市も、鹿児島県も、県議会も、与党も、経済界もあらゆる機関が原発を一旦停止し国民を守れ、と主張しないのはこれこそ異常ではないだろうか。
・原発止めろの全国の声
気象庁も、予測がつかない地震と述べている。
川内原発へ直下型の地震が来ない、ということは誰もが分からないことだ。
阿蘇山が爆発する危惧もある。
溶岩流が原発へ直撃すればひとたまりもないであろう。
九州からの気流や台風に乗って、放射性物質は東日本一帯へ流れるという。
東京の皆さんも、九州のことなどと構えていられなのだ。水も、空気も、大地も、食料も汚染される。
どこへ避難するのか。もはや日本列島行き場を失うであろう。
とてつもなく危機的状況にあることは、誰もが見て取れる。
最悪を想定して対策をとることは、危機管理の鉄則である。
それは東日本大震災・福島第一原発事故で学んだはずである。
予防的停止の対策後、事なきを得ても良いのではないか。
被害がなかったことを喜べば良いだけのことだ。
最悪なのは、危機管理を学んでいない総理と内閣を持ったとすれば、そのことであろう。
原発容認の方も、反対の方も、全国の皆さん、どうぞ声を挙げてください。
九州を守れ、国民を守れ、命を守れ、日本を守れ、危険な原発はすぐに止めろ!…と。
*どうぞこれ以上の地震被害がなく、穏やかに収束することを心より願っております。
~がんばっぺ 熊本! がんばっぺ 九州! がんばっぺ 日本!~
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