11.初体験のショートゲーム練習
翌日からはデイビッドのオフィスでおのおのフォームをチェックするためにビデオ撮影して、ショートゲームの練習に入りました。 撮影したビデオは後日Eメールで連絡があり、リンクスのサイトで確認することができます。
デイビッドいわく、ここでこうして多くのアメリカ人などにコーチしているけれども、以前はビデオ撮影などなかったし、彼らがコースに出てもよい結果は出ていない。 それはコースで経験して技能を身につけないとわからないことがたくさんあるからだと言っていました。
それから、ゴルフは仕事の一部だという人たちが多いけれど、ゴルフは趣味だから、楽しむことが一番重要だとも言っていました。 彼の言うとおり下手でも家族や友人たちと楽しめるゴルフができれば幸福だと思いました。
こうして、ひとりひとりオフィスに呼ばれている間、サンドウェッジでグリーンの手前にボールを落としてホールにボールをよせるアプローチの練習をしました。
距離を見積もって力の加減を制御して打ちますが、常に同じ場所からではなく、斜面や丘陵部分からだったり、バンカーを挟んだりしてアプローチする練習でした。
ゴルフはさまざまな意味で集中力が必要ですが、フェアウェイでも常に平坦ではないので、この練習はとてもよい経験となりました。
2日目からは主にこうしたアプローチ、バンカーショット、パッティングとフェアウェイウッドを使用した練習になりました。
フェイタンにユーティリティは使わないのか訊ねると、「最近では使用者が増えているけれど、フェアウェイウッドを主に使っている」といい、打ち方を教えてもらいました。
私はフェアウェイウッドを打ったことがありませんでした。 実際に打ってみると、やはりユーティリティのほうが打ちやすかったです。
次にバンカーショットも初めて練習しましたが、セント・アンドリュースのバンカーは垂直に深くなっているので、意識して高く上げないとボールが外に出ません。
バンカーショットもどう打つかフィエタンが教えてくれましたが、50球の内1〜2回しかバンカーの外に出ませんでした。 写真はアカデミーの側にあるオールドコースの16番ホールのバンカーです。 ほかにもアカデミーの練習場にあるような小さなバンカーが各ホールにありますが、側面際のボールを出すのは至難の業です。
最後にパッティングの練習です。 実際のグリーンでパッティングするのは初めてでした。 私はテレビで見る限りグリーンは多少の傾斜はあるとしても、ある程度平坦だと思っていましたが、ホール自体が斜面にあったり、ホールを越えてしまったら急斜面になったりしてとても難しいことに気が付きました。
しかも、セント・アンドリュースのグリーンはスピードが速く、ちょっとした力の加減で途方も無いところへ行ってしまいます。
フェイタンに芝目の読み方やホールの左右に勾配があったらどう打つのか教わりましたが、そのときはすぐに理解できませんでした。
ゴルフは常に同じ環境状況で行うわけではないので、どう打てばいいのか判断を下すには、デイビッドが言ったようにコースに出て経験を積まなければなりません。
まれにですが、アマチュア選手が大会で優勝しますし、経験を積んでいるプロゴルファーでさえも、わずかな判断の違いで大きく左右されることを考えると確かにとてもおもしろいスポーツです。
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