・ボーイスカウトのいち行事、ではなかった
うちの息子は、去年から地元のボーイスカウトに入っている。
ボーイスカウトというと、人によってはキャンプをしたり楽しくみんなで活動するというイメージがあるが、息子が所属しているボーイスカウトでは、社会奉仕を自ら進んでする事の大切さを学んだり、様々な地域活動を積極的に行っている。
一年間の活動費は、全て自ら稼がなくてはならないので、ポップコーンなどをスーパーの横で一生懸命売らなくてはならない。
そんな活動をしている息子のボーイスカウトなんだが、実は年に一度大きなイベントがある。
全米のボーイスカウトを挙げてのイベントらしいのだが、その名もPine Wood Car Darby。
日本語に訳すと「松の木カーレース」とでも言えばいいかな。
何をするかというと、20センチ程の長さの長方形の松の木と4つの車輪などが入ったセットを各自で購入。
その木を好きな形に削ったりデザインして、レースカーを作り、レースを行うというもの。
オイラは忙しかったから、代わりに奥さんが知り合いの人に木を削ってもらって、レースカーをなんとか作った。
よく聞くと、重りは云々グラムまでとか結構細かいルールがあるらしい。
なんでだろう?と思いながらも、「まあ、親子で楽しい工作イベントのおまけのレース」ぐらいだろうと勝手に推測しながらレース会場へ。
会場は親子、または家族総出でごったがえしている。
レーストラックなんか、レース前に不純物がないか、専用ブラシで細かく掃除しているし、タイムは正確に測れるよう、特別な計測器具を用意している。
一台一台正確にレース台にセットしていくのだが、トラックによって若干誤差が生じる事があるからと、トラックを何回か変えてレースをする。
「あれれ、そんな本格的なの?」 と思ったが、時既に遅し。
色んな人に話しを聞くと、お父さんと一緒にどうやったら早い車を作れるかと試行錯誤しながら、作っていくらしい。
アメリカのお父さん達は、日曜大工の道具なんか結構揃えているし、お父さん達も小さい頃同じようにレースをしていたから、ある程度のコツとか分かっているから、こちらは敵わない。
全体で一番早かった車は、地区代表レースに進み、それでも好成績を収めると、州チャンピオンを決める大会にまで進めるらしいから、そりゃもうみんな大マジ。
おいおい、そんな大マジだったのかよ。
・この悔しさを胸に秘め…
ちなみに息子のレースカーは、奥さんが頑張って手伝って作ってくれたが、ゴール手前でなぜか止まってしまったりとほぼ惨敗。
息子よ、申し訳ない。。。。
各学年の上位3名が表彰されるのだが、コツを知っているお父さんの子供達はどの部門でも上位入賞。
ある意味このレースはお父さん達のレースでもある。
息子は悔しくて家に帰ってから涙を流していた。
家に帰るまで我慢していたのだろう。
「息子よ、この悔しさを胸に秘めて来年こそは一緒に頑張るぞッ!」とまでは言わなかったが、なぁ~んとなくそんな事を心に誓いつつ、結局最後は、子供よりオイラがマジモードになってしった「松の木カーレース」でした。
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