5.子沢山のすすめと戦争

~国に報いる子供の育て方~

3連休、最終日に2時間だけ自分の時間を持てました。

たった2時間に幸せを感じる、たった2時間に妻は怒りの目を向けます。

家庭を持つと自分の人生を自分のために満喫できなくなります。

 

子育てはお金がかかります。

幼稚園に入れるだけで毎月3万円、大学に入れようものなら毎月10万円以上かかります。

子供が多いと教育費がかさみ、老後のための貯蓄が食われます。

 

しかし、少子高齢化と移民は国を滅ぼします。

健康で文化的な最低限度の生活を営むためには、秩序を守るために血を流してくれる軍人、警察が必要です。

お金を持っていても高齢者ばかりでは力で全てを奪われます。

 

子育ては20年間の苦痛です。

手間暇をかけて育てても結果はともないません。

だからこそ子沢山が良いのです。

庶民の力は数です。「トンビが鷹を生む」ことも稀にあります。

大日本帝国は78年で滅びました。

日本も独立から70年、現在の日本は戦前と比較にならないほど弱い国です。いつ秩序が失われるか分かりません。

このため、一人の子供にお金と時間を集中するよりも数を増やし、親孝行に育てることが庶民のあり方ではないでしょうか。

 

先人はどのように子供を教育したのか?

 

戦前は「七つまでは神の内」と幼児を大切に扱います。

「いろいろな事柄の中で外国人の筆者たちが一人残らず一致することがある。それは日本が子供の天国ということである」(動物学者 エドワード・S・モース)

幼児は現在と同様に可愛がられて成長します。

 

7、8歳頃から義務教育が始まります。

毎朝、師匠の家で本の読み方を学び、その後、朝食、習字などを行います。

勉強の後は徒競走、相撲など体育の時間となります。

薩摩藩では「降参言わせ」という取っ組み合いが盛んに行われていました。

年長者が「止め」と言うまで格闘を続ける。

終わった後は「恨みごとは禁止」、互いに腕力を称賛しあう態度が立派であると教えられていました。

午後からは戦国時代の武将が残した教訓を学び、再び剣道などの武道を習います。

 

武士の教育は、部活を行っている学生に類似します。

では違いは何か?

相違点は「戦国時代の武将が残した教訓を学ぶ」ことにあります。

ローマ帝国でもこのような教育がみられます。

軍事と政治の経験を積んだ高齢者が国への最後の奉公として若者に本音で経験を語る。この伝統がローマ帝国を繁栄させたといわれています。

 

「軍人になり、戦争というものを研究すればするほど、世にこんな重大な容易ならぬ勤務が、またとあろうかと考えさせられた。陛下の赤子、国民父老の愛児の生命を用いて敵に当たる。人間が人間の命を手段として、ある任務を達成する。他のどこにこれに類する厳粛な事実があり得ようか。あだやおろそかに、むだないくさをしたり、敵に負けるようなことがあってはならない。部下将兵の生命を勝ち得ない戦いに失うぐらい大きな犯罪は、またと世にあり得ようか」(陸軍大将 今村均)

 

高齢者は子育てから時間が経っているため、子育ての苦しさを忘れます。

孫は可愛い、子供は後を託す存在と感じるようになり、子供の教育が国の発展につながると熟知しています。

「日本は敗れたり。次代の日本再建は近く内地に送還されるであろう諸君にあるが、同時に、なお私は、今内地にあって母親の乳房を求めてむづかる赤ちゃんに期待をかける」(陸軍大将 山下奉文)

 

軍事と政治の経験を積んだ高齢者が若者に語る機会、「庶民の力は数」であり「国に報いる」ことを教えることが教育において大切なことではないでしょうか。

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