29.試食いかがですか?
先日、友達から「美味しいから一度食べてみな」と言われていたお菓子を買ってみようと、近所のとある系列のスーパーに行ったときの事。 教えてもらったお菓子が見当たらない。おかしいなあ、と思い近くにいた店員のお姉さんさんに話しかけたオイラ。
「すいません、チョコレートがまぶしてある〇〇というお菓子が見つからないんですが」というと、「ああ、あのお菓子は以前あったのですが、今はもう販売していないんですよ」との事。 続けて、「でも、あれに似たお菓子ならありますが、見てみますか?」との事。
せっかくだからと、お願いしてその商品が置いてある棚まで案内してもらった。 パッケージを見せてくれたのだが、これだけじゃ美味しいかどうかは勿論分からない。「美味しそうか美味しそうじゃないか」である。 どうしようかなあ~と考えていると、案内してくれた店員さんが「食べてみますか?」と聞いてきた。 英語で言われたんだが、てっきり “買って、一度食べてみますか?”の意味だと思い、「どうしようかなあ」と言いながらまた考えていた。
そしたらなぜか店員さんがちょっと不思議そうな顔をしてもう一度、「食べてみますか?」と聞いてくる。 ん?ん?、なんだかちょっとおかしいぞ。 ここ数年、づうづうしく何でも聞くようにアメリカナイズされてきたオイラは、間髪いれずに質問。
「食べてみるって、もしかして今って事ですか?」と言うと、「そうですよ、封を開けて食べてみますか?」との事。 オイラ、「え?あまり好みじゃなかったら、買わないですよ。そしたらもったいなじゃないですか」と言い返すと、「いやいや、封を開けて食べてみていいですよ、全然」と言う。 マジ?
「そんじゃあ、折角なのでぇ~」と遠慮せずに封を開けてもらい、一口パクッ。 店員さんも一緒にパクッ、笑。
「ちょっと分からないから、もう一枚いいですかね?」とか言って、もう一口パクッ。 店員さんも一緒にもう一口パクッ。
あぁこれ美味しや、と思ったので「一個買ってみます」とお礼を言った。 店員さん「また今度、食べてみたかったら、遠慮なく言ってくださいね。うちでは封を開けての試食オッケーですから」と、これはもう私のお菓子よと言わんばかりに、封を開けたお菓子を抱かえながら教えてくれた
へえ、お客さんに優しい面白いルールだなあと思ったんだが、開けたお菓子を歩きながらパクパク食べて戻っていった店員のお姉さんも、お菓子を食べられるからか、やけに嬉しそうな顔だったのが、印象的だった、笑。
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