3.バイエルン王国の王宮だったミュンヘン・レジデンツ

〔レジデンツ博物館〕

王宮というとフランスはヴェルサイユ宮殿、イギリスはウインザー城などが思い浮かびますが、ドイツにも多くの城や王宮があります。

その中でもミュンヘン市街にある王宮がミュンヘン・レジデンツです。

 

イギリスの城をイメージして地味な内装を想像していましたが、とんでもない。

ヨーロッパ風の過度な装飾で驚きました。

 

レジデンツ博物館だけを見学することもできますが、宝物庫と劇場も見ることができます。

フラッシュをたかなければ写真撮影も可能です。

 

また、最初にチャンネルを合わせれば後は自動で音声が流れる英語の耳あてガイドを借りることができます。

他にもフランス語やイタリア語などのヨーロッパ言語もありますが、日本語はありません。

 

まず、16世紀にアルブレヒト5世が建てたアンティークリウムという部屋に行きました。

ここは彼が集めたアンティークの彫刻が多数飾られているので、この名前が付けられたそうです。

中は大宴会ができそうな壮大なカマボコ型のドーム空間です。

天井にはキリスト教の宗教画が描かれていて、入り口の脇にはアンティークの絵皿が展示されています。

 

そこを出てアフネンギャラリーという先祖の肖像画を飾った廊下のような部屋を抜けて礼拝堂や謁見室、客間やホール音楽室、婦人たちの部屋などたくさんの部屋が多くの絵画、彫刻、工芸品で飾られています。

 

色調は金や銀、鮮明な赤や青といった派手な色調で、個人的には落ち着かない色使いです。

しかし、西洋や東洋を問わず、谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で述べられているように、こうした色使いは昼間ではなく、夜のほの暗い室内で美しく見えるように作られているのかもしれません。

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この博物館で個人的に気に入ったものは3つありました。

ひとつは日本の伊万里焼と柿右衛門が展示されていたことです。

白い磁器に鮮明な金や赤、コバルトブルーの絵が描かれた17世紀に日本から輸入したもので、確かにヨーロッパの王侯貴族に愛されて現在に至っています。

 

次にグリュンギャラリーという若草色の壁と金の装飾を施した部屋が際立っていました。

 

大きなシャンデリアが天井からぶら下がっていて、暖炉の大理石のマントルピースにも金の装飾が施されて、非現実的で独りでしばらくその雰囲気を楽しむことができました。

 

最後にフランスのルイ15世の愛人だったポンパドール婦人がもともと所有していたインク瓶セットが置いてあり、王冠と2つの地球儀を形どっていて美しかったです。

この王宮には後にマリー・アントワネットから贈呈されたそうです。

 

レジデンツ博物館についてはここまでです。次回は宝物庫と劇場を紹介します。

 

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