第2回:取り巻く波っていったいなんだろう?③

3話 「一般化」と「特殊化」そして「部分」と「全体」

2-3

はかま先生 物理や量子力学が一般の方にも理解して頂くいい機会だね。
わしも難解な物(特殊)の考え方を一般の方々へわかりやすく説明し展開する考え方(一般化)は、とても重要なことで一つの挑戦だと考えているんじゃが。

ルイちゃん それはどーいうこと?先生。

はかま先生 つまり、「特殊」なことを「一般化」することを帰納法(きのうほう)も呼ばれるんじゃよ。逆に、一般的なことを「特殊化」することを演繹法(えんえきほう)というんじゃがネ。
これを物理で説明すると全体(一般化)と部分(特殊化)ということじゃ。
物理や量子力学では、「全体」と「部分」はとても重要なキーワードじゃ。
つまり、演繹法は、少し極論を言えば、例えば、細かいことを大げさにいうやり方であるんじゃ。
例えば、一人か二人しかその現場を見ていないのに何人も見ているかのように飛躍させその事実は、正しいと推論させる手法なんじゃ。

マト君 ジャー 演繹法って?

はかま先生 逆は、一般に多くの方に支持された事が、少数の人たちにその一般的な事が少数の方にも当てはまりその一般的やり方が正しいと持ち込むという論法なんじゃ。
交渉術や裁判の論点によく使われる手法じゃよ。
その論点が、正しいかどうか飛躍していないかどうかしっかり見極める為、検証されるんじゃよ。

ルイちゃん なーるほど でもちょっとわかりずライニャー。

はかま先生 しかし、そのようなことは日常でも頻繁に使われているんじゃヨ。

マト君 先生 それはどうゆーこと?。

ルイちゃん お前も使うんかい?。

はかま先生 例えば、ラーメン店でお客さんが一人とか二人しないのに「あそこのラーメン屋はおいしかった。結構、客が入っていたよ。」という情報も聞いた人がその店が人気店だと錯覚または思い込みをしてしまうことじゃよ。
「結構」という言葉は「あいまい」で「漠然」としていている言葉だから、具体的な数字で検証すると一人とか二人の人数だと決して人気店ではないということなのだがね。
普段の日常的会話にも「たくさん」とか「結構」とか「ものすごい量」だといっても具体的にその数字が1なのか100なのか1万なのか明確でなく日常であいまいな表現に左右されているよね。

マト君 なんかラーメン食べたくなったナー。

ルイちゃん げー。 またラーメンカヨー。 真面目に先生の話、聞いてんのカー。

 

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