11.ガンと原発事故
・子供たちの甲状腺がん→115人!東京電力福島第一原発事故による子供の甲状腺がんは、平成27年度9月末で前回6月末公表の6人から9人増え15人となり、平成23年度調査開始からの甲状腺ガン確定数は115人となった。
この他に、ガンの疑い有りは37人。(福島県民健康調査検討委員会より) この疑いを含めると、152人の子供たちが甲状腺がんの渦中におかれ、うち手術を受けた105人中、104人ががんと確定した。
1巡目の先行検査は、原発事故当時18才未満以下の約37万人が対象であり、2巡目の本格検査は事故後1年間に生まれた子供を加えた約37万8千人が対象となっている。
通常、甲状腺がんは100万人に1,2名程度と言われているのが通説のようだが、福島県の子供たち36万人中115~152人ほどが甲状腺がんの認定だ。
この数は果たして多いのか、少ないのか、誰でも判断できると思うが、ここにも様々な見解、見方、判断、思惑があり、一体何が本当で何が本当でないのかが見えなくされている。
福島県、県立医科大学、県民健康調査検討委員会などは、「過剰診断による結果」「放射線影響考えにくい」として、「生涯発症しないような成長の遅いがんをみつけている」「チェルノブイリ原発事故より被曝線量が低いから原発事故とは無縁」と説明している。
これに対し懸念する医師や市民などは「小児甲状腺がんは多発している」「原発事故の影響は否定できない」「あらゆる事態を想定して対策とるべき」として、「過剰診断説を採るなら、これまでの100人以上の手術が不適切だったことになる」「多発と原発事故との関連否定のゲータはない」と主張している。
さらに、甲状腺がんだけでなく全てのガンへの影響も考慮しなければならない、保養や移住も有意義だ、放射線量の高い区域への帰還を進める政策は延期すべきだ、と述べている。
国策である原子力発電事故による問題であるから、国や政治家や関係省庁が前面に立って真相解明、対策、不安払しょくに全力を挙げるべきであるが、その姿は見えない。 ・自分もガン !?ガンと原発関連に憂慮し執筆しているうちに、自分自身にがん宣告が下ってしまった。 2015年10月24日突然の血尿。 いくつかの検査の結果、「膀胱がん」の宣告があった。
晴天の霹靂だ。 何の症状、違和感もなく、突然の血尿、そしてがん宣告。 がんの知識、情報はなく、ましてや治療方法、方針、手術の恐怖、余命…真っ暗闇に放り出された。
そのがんの正体を見抜き、向き合う気力は出てこなかった。 絶望と不安と恐怖などが次々と襲いかかってきた。 なったものはどうしようもない、なるようになれの投げやりな心境になった。
しかし日が経つにつれ動揺も少なくなり、様々なことも耳にした。 「原発事故との関係は」「原発被災地案内で、現地に行くから」「チェルノブイリ膀胱がんって…」 周囲にがん患者が意外に多いことに気づいた。原発事故のあの恐怖のストレスとは無縁と言えないだろうか。
悩んでも、頭を抱えていても、患った病は治らないのではないか。 心までは病まぬようにし、病気と呼ばず 病と呼ぶようにしよう。 病に負けず、病に打ち克つ生き方をしようと決めた。
原発被災地案内、原発被災地講演会、執筆活動など、信念を持って生きて行くこそが病を忘れ 病に負けず病に打ち克つことなのだと信じている。
【緊急号】危険な原発止めてくれー‼熊本地震発生~川内原発稼働中 に移動
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猪狩さま
ご病気とは知らず、無理なお願いをしてしまったのではと、厚かましさを悔いております。これまでのさまざまのご活動、御活躍に、心から敬意を表します。本当にありがとうございます!