第2回:取り巻く波っていったいなんだろう?⑤

5話 波ってなんだろ-。波って実際、見られるの?

2-5a

はかま先生 昨夜は、よくねむれたかい?。

ルイちゃん 先生のおっしゃる通りスペクトルの解析の本を見開いた途端、頭が痛くなり急に眠気が出てきてぐっすり寝むってしまったその結果、朝起きると爽快でした。

そうそう、先生、文系の学生さんも4人程参加しますヨ。

はかま先生 それは良いことだ。ジャー、 講演会の模擬セミナーをやってみるとしよう。

まと君 先輩は、司会をやってもらって私は議事録用の録音を取ります。

ルイちゃん OK OK――。

はかま先生 さて、波ってなんだろ-という話なんだがね

波を語らずして物理学は発達しなかった。

波の研究で量子力学に活気が出てきたといっても過言ではない。

波から考えるのが自然なんだよね。

2-5b

ルイちゃん 先生ちょっと大げさなんじゃー。

まと君 ルイ先輩 大げさでないんですよ?ちゃんと先生の話を聞いていくとわかっていくと思いますよ。

ルイちゃん わかったわ 進行のじゃまをしないでねー。

まと君 は-いはい。ルイ女王様。

はかま先生 ところで、諸君 波って見たことありますか?

文系学生1 私は、サーファーなので海で波を毎日見ています。大波の時は興奮しますよね。

文系学生2  私は、川で魚釣りが好きなので川の激流やさざ波をよくみています。

はかま先生 海や川ですね。他にないですか?

我々の日常にほとんど波に取り囲まれているンだがね。

ジャー、見えない物でもよいですよ。

文系学生3 私は、経済学部ですので株価変動や為替変動更に物価変動等すごく関心がありますのでその変動チャートをよく見ています。

はかま先生 いいところに気が付いたね、実際、見えないハズなのだがテレビのニュースでよく変動データをみますよね。

文系学生4 それならば、私は、文学部で歴史が好きなので「鴨の長明」の「方丈記」の冒頭で

「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。」を思い出しますね。

はかま先生 さすが文系ですね、

現代訳では、流れていく川の流れは絶えることなくその水は刻々と移り変わり同じ元の水ではない。

また、川の淀んだところに浮かぶ水の泡は一方では消え一方では泡ができていつも同じ状態ではない。

世の中の人や住居も川の流れや泡のようなものであるとうたった文章はとても素晴らしいですね。

まさに川の流れと人の世の浮き沈みを表した波の表現ですね。

全て、物理学の原点を表現しているから驚きです。

ルイちゃん えーすごい あれーこれって 物理の勉強それとも文学ナノー?

まと君 どちらも正しいのだよー。 どちらも関連しているんだよー。

はかま先生 波は、実際、海や川で見たりすることができますが見えないことが多いのです。

為替変動や株式変動は、今までのデータを取り込んでデジタルで数値化して変化を

見ていますが実際そのものをみることはできナインジャー。

ルイちゃん 先生、それはどーいうこと?。

まと君 マタ、ルイ先輩。講演会の司会なのでちゃんと喋らないとね。先生もちゃんと敬語でちゃんとしゃべってくださいね。

はかま先生 了解じゃよ? ああ^いかん。了解です。

そうかそうか、「相手」に対して対応が異なるわけだからこれも物理学でいう「重みづけ関数」の事じゃったな。

「相手」である学生さんに対する話し方と一般の若い人や高齢者が参加する市民向け講座の「相手」の話し方は異なるということだな。

この「重みづけ関数」の話は、もっと後半で話す内容ですね。

今は波の話に戻します。話しを戻すと、波は見えない波が多いということです。

例えば、電波つまりテレビやラジオやスマホや携帯の電波等それら全て波です。

今しゃべっている音声や風の音や毎日気にしている気象情報の気圧や気温や風力や湿度等です。

天気の良い日に一瞬、雨が降り虹(七色)が見えたりするのも波です。

ツマリ、紫外線や赤外線などです。振動や騒音全て波です。音楽も映画も全て波です。

ストレスって見えないけど結局、波です。

先ほど出てきた株価変動や物価変動等、実際見えなくても我々は、波に全て取り囲まれているのです。

私達が、考えていることでさえ脳波という波です。

すでに脳波で家の家電のスイッチをコントロールしようとして研究が盛んです。

微小でも波は波です。今回は、このへんで終わりにします。

少しずつわかればいいんです。

ルイちゃん はい、わかりました。はかま先生。この調子でお願いします。

そうそう、睡眠不足の方々へスペクトル解析の関連工学書を読んでみてはいかがですか?

とても良く眠れますよ。お勧めしますわ。

次の回は、波の性質や特徴に迫っていきます。もしかしたら「ところてんの器具」が登場

したりワクワクですね。こうご期待。

 

第3回:波の性質から教えられること
1話 用語に惑わされないようにしてみては?

 

One Comment

  1. Pingback: 第2回:取り巻く波っていったいなんだろう?④ | WEBぱるマガジン

コメントを残す